保護者の声聞かせて 市教委が意見交換会開始 小中学校の在り方検討
令和8年6月27日付 1面
大船渡市立小・中学校適正規模・適正配置基本計画(平成29年度~令和8年度)の次期計画策定を前に、今後の小・中学校の在り方を考える市教育委員会と、市内小学生や未就学児の保護者らとの意見交換会は25日、日頃市小学校を皮切りに始まった。市教育委員会は7月13日(月)までに市内全11小学校を一巡し、各地域の保護者による多様な声を計画策定に生かす。
初日は約20人が参加。教委事務局が平成27年12月に定めた小・中学校の適正規模化に関する基本方針や市内児童・生徒数と学級数の推移を説明した。
このうち、日頃市小は令和8年度の全校児童数が43人で、単式学級を含まず三つの複式学級で編成された「完全複式学級」となっている。令和14年度における全校児童数の推計値は10人で、学年ごとの人数は1~3人まで減る見通しが示された。
その後の意見交換では、保護者から「小学校は地域コミュニティーにとっても非常に大事な場所」「少人数なので、児童一人一人に先生の目が行き届いており、すごく助かる」「大人数の学校に行って順応できるか不安が大きい」などと、学校統合に対して反対意見が相次いだ。
ある保護者は「人数が減るのはすでに分かっていること。その状況に対して教委側の考えや方針が示されないと、こちらも意見のしようがない」と見解を尋ねた。
これに対し、花崎誠教育次長は「現計画に基づけば、複式学級がある時点で日頃市小は『統合を検討する』という段階にはある。ただし、すぐに統合するということでは決してなく、むしろそうした状況下で保護者はどのように考えているのか聞くため、こちらから考えなどを示すことはしなかった。一つの計画にすべての声を反映させることは不可能だが、さまざまな意見を聞き、総合的に判断していきたい」と理解を求めた。
市は平成29年2月、市立小・中学校適正規模・適正配置基本計画を策定。小学校の統合にかかる基本方針の柱の一つに「複式学級の措置が取られ、以降も継続する可能性が高い学校は、近隣の学校との統合を検討する」を盛り込み、該当校として吉浜小、日頃市小の2校を記載している。
次期計画は令和9年度からの10年間を期間とし、右肩下がりの児童数の見通しを踏まえ、小・中学校の規模、配置の適正化を図る指針とする。ただし、教委は統廃合に関し、その可否を含めて慎重に検討する構えであり、現段階で次期計画に具体的な統合時期などが盛り込まれるかは不透明となっている。教委は児童のより良い教育環境を基軸に検討するため、今回の意見交換会の参加対象を、小学校児童や保育園、幼稚園、こども園の保護者に限定して開催することとした。
26日は立根小を会場に開催した。
29日以降の意見交換会の日程は次の通り。時間はいずれも午後7時から。
▽29日=猪川小体育館▽30日=綾里小多目的ホール▽7月2日=末崎小体育館▽3日=越喜来小多目的ホール
▽6日=盛小多目的ホール▽7日=大船渡小体育館▽9日=吉浜小多目的ホール▽10日=大船渡北小体育館▽13日=赤崎小体育館






