海水浴場 4カ所に開設へ 気仙両市 大船渡市…安全性確保困難で吉浜見送り 陸前高田市…遊泳客の市内周遊促進も図る 7月18日から8月16日まで
令和8年6月28日付 1面
気仙両市の海水浴場は今夏、大船渡市、陸前高田市それぞれ2カ所に開設される。期間はいずれも7月18日(土)から8月16日(日)まで。大船渡市は昨夏、7年ぶりに吉浜海水浴場での遊泳を受け入れたが、多数の石があり遊泳の支障となるため、今夏は開設を見送る。陸前高田市は今年も多彩な企画を打ち出し、誘客だけでなく、海水浴客の市内周遊の促進にもつなげる。関係者は梅雨明け後の夏本番を見据え、周知を図っていく。(高橋 信、菅野弘大)
大船渡市が開設するのは、越喜来浪板、綾里の両海水浴場。市観光物産協会に運営を委託する。
7月18日は午前10時から、綾里海水浴場で海開きに伴う安全祈願祭を行う。これを皮切りに両海水浴場で各日午前10時から午後4時まで遊泳可能だが、地元の小中学校が夏休みに入る前の同月21日から24日の間は、利用が限定的となることが見込まれるため開設しない。
市によると、令和7年夏の開設日数と遊泳客数は、越喜来浪板が33日、3384人、吉浜が29日、1525人、綾里が32日、1320人。集客が見込める週末の天気が比較的良かったことなどから、越喜来浪板は前年比1151人(51・5%)増、綾里は同345人(35・4%)増となった。
吉浜は東日本大震災後の防潮堤の復旧工事や海底がれきの撤去を行い、平成30年度に遊泳区域を制限したうえで震災後初めて海開きが行われた。
しかし、翌年以降は海底がれきが多数みられ、再び休止。その後、がれき撤去などを行い、海水浴客の安全が確保できる見通しが立ったことから、市は昨年、7年ぶりに復活させた。今年は砂浜から波打ち際にかけて多数の礫が確認され、安全性の確保が困難なため開設しないこととした。
海開き後の遊泳は越喜来浪板、綾里ともに無料。悪天候のため開場しない場合は、市観光物産協会のSNSなどで周知する。
市観光交流課の舞良重徳課長は「今後も年ごとに安全性が確保できるか慎重に確認しながら3海水浴場の開設を見極めていく。近年は酷暑になっており、涼を求めて訪れる海水浴客には安全に海を楽しんでほしい」と話す。

今年も多くの来場が予想される高田松原海水浴場=陸前高田市
一方、陸前高田市の海水浴場は、高田松原と広田の2カ所を開設する。遊泳可能時間は午前9時~午後4時。海開き式典はいずれも7月17日(金)で、高田松原が午前9時、広田が同10時30分からを予定している。
市によると、令和7年夏は7月19~8月17日に開設し、人数は高田松原が2万548人、広田が9317人。人出が増える週末の天気が良く、高田松原は前年比4399人(27・2%)増、広田は同3688人(65・5%)増と、いずれも震災後で最も多い人数を記録した。
高田松原は、国際環境認証制度「ブルーフラッグ」を3年連続で取得し、国際基準を満たした安全・安心な海としてPR。今年も手ぶらでバーベキューを楽しめるエリアや、パラソルなどを置いた無料の休憩エリアを設けるほか、海の家、キッチンカーの出店、テントサウナの設置、民間企業による海上アスレチックの開設も予定する。
このほかにも、誘客や海水浴場を中心に市内の周遊促進を図るイベントも計画しており、市が運営を委託する市観光物産協会ホームページなどで随時、情報発信を行っていく。
市商工観光課観光係の菅野大樹係長は「昨年は震災後で一番来場が多く、今年も昨年に並ぶほどの人出になることを期待する。海水浴場に来て楽しんでもらうのはもちろん、海だけでなく、市内を周遊することで、陸前高田の魅力を感じてほしい」と呼びかける。






