新交流拠点がプレオープン バイクの駅種山 来場者がサービス体験

▲ バイクの駅種山プレオープンの来場者にドリンクを販売するスタッフ

 住田町世田米にある種山ヶ原体験交流センター(旧遊林ランド種山)の指定管理者を務める大船渡市の軽自動車専門店㈲セットアップ(佐藤恵司代表取締役)は28日、同センターで7月4日(土)にグランドオープンさせる「バイクの駅種山」(渡邊貴矢駅長)をプレオープンした。町民や招待客ら合わせて約100人が来場し、ドッグランやカフェを整備した新たな交流空間を体験して、グランドオープン後の盛り上がりに期待を寄せた。(阿部仁志)

 

 同センターは、宮沢賢治ゆかりの地・種山の森林観光拠点施設として町が建設し、平成9年にオープン。レストランや風呂が備わっていたが、27年度以降は営業を休止し、休眠状態となっていた。
 こうした中、本年度、同センターの指定管理者となったセットアップが、同センターを活用してバイクや車の愛好家らの「目的地」をつくるとともに、犬好きや町民らも呼び込んでの新たな交流拠点を創出しようと、「バイクの駅種山」の整備を計画。クラウドファンディングによる寄付も生かして計画の具体化を図り、現在、グランドオープンに向けた準備を急ピッチで進めている。
 プレオープンには、町内や奥州、北上、花巻、宮城県石巻などから招待客、ライダーらが訪れ、バイクの駅のサービスを利用。犬も入場可能な食事コーナーでドリンクやオリジナルフードを味わったり、木々に囲まれた約15㌃の広々としたドッグランで愛犬と一緒に過ごしたりと、ゆったりとした時間が流れる開放的な空間で癒やしのひとときを過ごした。
 愛犬と一緒に訪れた北上市の小川栄輝さん(38)は「ドッグランが広く、自然の木や遊具もあり、なかなかない場所だと感じた。犬もうれしそう」と好印象を受けた様子。施設内では、初対面のライダー同士、犬愛好者同士の会話も生まれ、終始にぎやかな空気に包まれた。
 渡邊駅長(52)は「以前から、大自然に囲まれたこの施設をなんとか活用したいと考えていた。皆さんにとにかく集まってもらい、楽しい交流の場として活用してほしい」と意気込んでいた。
 7月4日と5日(日)は、グランドオープンを祝したプログラムを用意。鶏ハラミ鉄板焼きの振る舞いや、かき氷のサービス、オリジナルグッズ抽選会、地元の「SUMITAチェーンソーアート杣遊会」による実演パフォーマンス、大船渡和太鼓「天道虫の会」(大船渡市)の演奏を予定している。
 オープン以降の営業日時は土・日曜日と祝日の午前10時~午後4時。問い合わせは運営事務局(℡080・2824・6054、メールbike.taneyama@gmail.com)まで。

 

アトラクションで門出にエールを 杣遊会

 

 

会場でバイクを彫刻するための木を選ぶ会員ら

 住田町のSUMITAチェーンソーアート杣遊会(佐藤清司会長)は、7月4日にグランドオープンするバイクの駅種山会場で、チェーンソーアートのアトラクションを披露する。お題は、会として初挑戦の「バイク」で、会員らは「施設の新たな門出にふさわしい作品を」と彫刻にエールの思いも刻む。
 同会は、「森林・林業日本一の町」を目指す同町を拠点に、チェーンソー彫刻を通じた街並み整備や作品の特産品化などに取り組んでいる。今回、セットアップから作品制作の依頼を受け、「バイクの駅にちなみ、作品もバイクに」と彫る内容を決めた。
 作品制作に向け、会員3人が今月27日、同町世田米地内の作業場に集まり、作品に使う丸太を選定。直径70~80㌢ほどのスギを用意し、胴体やフロントフォークなどの部品用に大まかにカットした。 岩城和彦副会長(66)は「チェーンソーアートは無限の可能性がある。これまでは生き物を題材にすることが多かったが、今回は無機物の乗り物で、大きな作品への挑戦」と語る。
 過去に、旧遊林ランド種山の風呂を利用していたこともあるという岩城副会長。「せっかくのいい施設なので、これからも使われてほしい。チェーンソーアートを通じて会場を盛り上げ、施設の可能性も広げられるように」と意気込んでいる。