暑い夏 休憩場所活用を 市が「涼み処」開設 3年目の取り組み 市内9カ所、9月末まで

▲ 古内電器商会に設けられた「涼み処」で、楽しげに会話する近隣住民ら

 7月に入り、暑さが本格化しつつある中、大船渡市は今季も一時的に暑さをしのげる休憩場所「涼み処」を開設している。3年目の取り組みで、設置場所は9カ所。近年は本県でも熱中症警戒アラートが発令されるなど毎年酷暑に見舞われ、市内では昨年、熱中症の救急搬送件数が前年比の4倍に増え、今季も注意が求められる。市はアラートの有無にかかわらず、9月末まで涼み処を開放しており、気軽な利用を呼びかけている。(高橋 信、7面に関連記事)


 涼み処の設置場所は▽サン・リアショッピングセンター▽市こども家庭センター「DACCO(だっこ)」交流広場(サン・リア2階)▽リアスホール1階レストランフロア▽市防災観光交流センター・おおふなぽーと▽碁石海岸インフォメーションセンター▽Y・Sセンターエントランスホール▽市魚市場3階フロア▽㈲古内電器商会──。1日に開設され、13日(月)から市役所1階第2会議室も加わる。
 盛町木町の商店街に構える古内電器商会(古内一成代表取締役)では1日、出入り口と裏口を開放し、心地よい風が吹き抜ける店内から、近隣住民らの笑い声が響いた。
 和田茂子さん(91)=盛町=は「こうして顔なじみと会って話すことが何よりの楽しみ。いつでも気軽に入れるお店があり、本当にありがたいこと」と笑顔で話した。
 料理教室や高齢者サロンを店内で定期開催し、平時から住民らが集う場を提供している同店。市が涼み処の協力事業者を募っていることを知り、昨年夏、手を挙げた。
 同店の古内裕子取締役は「日中など商店街通りを歩いていて、少し休みたいと思った時は気軽に立ち寄ってほしい。『街のでんきや』として少しでも協力できればいい」と話す。
 市は近年の酷暑を踏まえ、令和6年度、夏季限定で涼み処開設を始めた。1年目は大型商業施設や公共施設の6カ所。昨年度は個店で初めて古内電器商会が加わり、9カ所に設けられた。
 大船渡地区消防組合によると、昨年度の同組合管内(大船渡市、住田町)における熱中症救急搬送件数は、前年比17件増の40件。うち市内が32件を占め、前年の8件から4倍に膨らんだ。本年度は5月に大船渡市1件、6月に住田町1件の救急搬送があり、今後増加することが見込まれる。
 市民環境課環境衛生係の佐藤類係長は「昨年から涼み処として民間事業者にも協力していただき、大変ありがたい。こうした動きが今後さらに広がってほしい」と期待。「暑さはこれからが本番。外出時の休憩や暑さをしのぐ場所として用意しているので、気軽に利用してほしい」と呼びかける。
 開設場所は別掲。市は涼み処として施設を提供できる事業者を随時募集している。要件は▽冷房設備が設置してあり、無料で涼める▽おおむね10人以上が椅子などで休憩できる──など。設置に対する謝金などはない。
 問い合わせは、同係(℡27・3111内線124)へ。