「住田ヤング」が全国へ ヤングバレークラブ大会 県大会で悲願の優勝果たす

▲ 県大会優勝で悲願の全国出場をかなえた住田ヤング

 県バレーボール協会主催の「第29回全国ヤングバレーボールクラブ男女優勝大会県大会」はこのほど、紫波町総合体育館で開かれた。気仙勢は、女子の部で住田町のクラブチーム「住田ヤングバレーボールクラブ」(以下、住田ヤング)が優勝。チーム発足後初となる全国切符を獲得し、大舞台での活躍を誓う。(阿部仁志)


 同大会の対象は、14歳以下の選手で構成し、日本ヤングクラブバレーボール連盟に登録する地域クラブ。競技は、高校生以上の試合に適用される日本バレーボール協会の6人制競技規則に準じて行われる。
 今大会で気仙勢は、男子の部(8チーム出場)に陸前高田市のEsperazulいわて陸前高田バレーボールクラブ(以下、エスペル陸前高田)が、女子の部(10チーム出場)に住田ヤングがそれぞれ出場。
 このうち、女子の部は5チームずつに分かれての予選(1チーム2試合、勝敗数などで順位を決定)と、上位4チームによるトーナメント形式の代表決定戦を展開した。
 住田ヤングは、予選Aグループで2位の成績を収め、代表決定戦に進出。準決勝で釜石市のチームを2─0で下し、決勝では、一関のチームとフルセットまでもつれ込む激戦を制して県一に輝いた。
 この結果から、住田ヤングは9月26日(土)、27日(日)に大阪府と和歌山県で開かれる全国大会への出場を決めた。
 住田ヤングは、学校部活動の地域移行を見据え、令和3年に住田中学校女子バレーボール部を基盤に発足。現在は、同校や大船渡市の大船渡一中、陸前高田市の高田第一中の選手計12人で活動し、住田中体育館を主な活動場所に練習日を週2回設けている。
 昨年の同大会県大会では予選敗退、今年の中総体でも気仙地区予選で敗退し、苦渋を味わってきた選手たち。悔しさをバネに「今年こそは全国に」と練習を重ねてきた。
 県大会では何度も苦しい試合展開に見舞われたが、応援団の保護者らの熱いエールを背に、仲間同士で励まし合い、粘り強くプレー。決勝戦では、3セット目序盤にリードを許したものの、後半に盛り返す底力を発揮し、悲願の優勝を果たした。
 住田ヤング代表の千葉憲一さん(42)は「暑さもあった中、3セット目まで戦い勝ちきったことは、選手たちにとって大きな喜びにつながったと思う。今回の結果が、地域の人たちに住田ヤングの存在を広く知ってもらう機会になってほしい」と願う。
 熊谷真優主将(高田第一中3年)は「つらいときには仲間に背中を押してもらい、崩れず最後まで力を出し切ることができた。『監督を全国に連れて行く』という目標も達成できてうれしい。全国大会では、元気で楽しく、強気なバレーで勝ち進みたい」と意気込む。
 男子の部のエスペル陸前高田は、予選敗退を喫した。
 気仙勢の結果と住田ヤングのメンバー次の通り。
 【男子】
 ▽予選Bグループ④エスペル陸前高田(3敗)
 【女子】
 ▽予選Aグループ②住田ヤング(2勝)
 ▽代表決定戦準決勝
住田ヤング2─0釜石ヤング
 ▽決勝
       21─11
住田ヤング2(20─21)1BLAISE一関
       15─7

 ※住田ヤングバレーボールクラブ▽代表=千葉憲一▽部長=松田金光▽監督=菅野幸紀▽コーチ=菅野一幸▽マネージャー=伊勢智晃▽選手=熊谷真優(主将)、松田陽詩、佐々木柚莉、佐々木杏莉、藤井心音、相馬麗、齊藤彩音、菊田莉亜、菅野蓮奈、荒木優奈、竹ケ原柚奈、道下ゆず

表敬訪問で町長に結果報告

住田町長(右端)らに結果報告や決意表明を行う関係者ら

 住田ヤングの千葉憲一代表や選手ら関係者は2日、町役場を表敬訪問し、神田謙一町長らに全国ヤングバレーボールクラブ県大会での優勝を報告した。
 役場を訪れたのは、千葉代表、松田金光部長(65)、菅野幸紀監督(53)、選手の相馬麗さん(住田中2年)の4人。神田町長、松高正俊教育長に優勝を報告し、全国への抱負を語った。
 懇談では、選手たちの日々の練習についてや、大会によってネットの高さやボールの規格が変わる地域クラブ特有の活動の難しさなども伝え、神田町長らは理解を示しながら、指導者や保護者、選手たちの努力をねぎらった。
 神田町長は、祝福の言葉を述べるとともに「みんなの活躍が、住田町や気仙地域の人たちの元気や、後輩たちの目標につながる。ぜひ全国大会でもいろんな経験をして、レベルアップにつなげてほしい」とエール。
 相馬さんは「全国大会への出場が決まってうれしい。レベルの高いチームがたくさん集まると思うので、今までやってきたバレーを続けつつ、頑張ってくる」と誓っていた。
 住田ヤングは後日、陸前高田、大船渡両市長への表敬訪問も行う予定。