大船渡一中に〝プチ留学〟 米・ロス在住の上田さん 立根町の祖父母宅に滞在

▲ 第一中学校に〝プチ留学〟中の愛真さん(左端)。制服や給食の時間など、日本の中学校ならではの体験を楽しんでいる

 アメリカ・ロサンゼルス在住の上田愛真さん(14)は、長期休暇を利用して大船渡市立根町にある母方の祖父母宅に滞在し、地元の第一中学校(村上貴彦校長、生徒390人)に通っている。過去にも来日し、立根小学校に通った経験がある上田さん。互いに成長した当時の友人たちと再会し、アメリカとは異なる日本の学校生活の中でさらに交流を深めるなど、第一中学校での〝プチ留学〟を満喫中だ。
 上田さんは、アメリカに住む日本人夫婦の間に生まれた。初めて日本の地を踏んだのは4年前。2年前に2度目の来日を果たした際には、祖父母宅から立根小学校に約1カ月間通い、6年生クラスで〝同級生〟たちと一緒に授業を受けた。
 3度目の来日となる今回は、6月中旬から7月下旬まで大船渡に滞在。母・紀子さんの「アメリカにはない、日本の制服や給食の時間を体験させたい」という意向により、6月22日から7月17日(金)までの4週間にわたって第一中学校に通うこととなった。2年3組(35人)の一員となった愛真さんは、テスト期間を除いて他の生徒たちと一緒の授業に臨んでいる。
 愛真さんの〝プチ留学〟が始まって2週間。クラスメートとの会話では、学校のことや流行のアニメの話などのほか、「彼氏はいるの?」といった話題も飛び交うといい、すでに親しい友達同士の距離感だ。
 アメリカのミドルスクール(日本の中学校に相当)との違いは数多くあるが、中でも愛真さんが驚いたのは「あまり教室を移動しないこと」。「アメリカは教室を移動して勉強する」と語り、一部を除き基本的に同じ教室で授業を受ける日本の中学校の仕組みに関心を寄せた。
 制服については「アメリカには制服がないので新鮮。動くときにあまり気にならない」と、機能性の高さを実感。2年ぶりの日本の給食を、「おいしい。日本の方がヘルシー」と楽しんでいる。
 同じクラスには、立根小学校に通っていた際に一緒に遊んだ友達もいる。このうち、佐々木ほのさん(14)は、「髪形が変わって、大人っぽくなった。日本とアメリカは距離が離れているから、また会えてうれしい」と再会を喜ぶ。
 家が近所で、自他共に認める〝一番の仲良し〟の千葉里乃さん(13)は、「他のクラスの人とも交流を深めてほしい。中学生になったら友達とだけで買い物に行けるから、一緒に行ってみたい」と、愛真さんの交友関係の広がりや、中学生になったからこそできる思い出づくりを願っていた。