新たな交流拠点オープン 「バイクの駅種山」 ライダー、愛犬家らでにぎわう

▲ テープカットでバイクの駅オープンを祝う関係者ら

 住田町世田米にある種山ヶ原体験交流センター(旧遊林ランド種山)を活用した「バイクの駅種山」(渡邊貴矢駅長)が4日、グランドオープンした。同センターの指定管理者を務める大船渡市の軽自動車専門店㈲セットアップ(佐藤恵司代表取締役)が、ドッグランやカフェを備えた新たな交流拠点として整備したもの。各地からライダーや愛犬家らが訪れ、オープニングセレモニーの出席者らとともに、末永くにぎわいが生まれる場所になることを願った。(阿部仁志)


 同センターは、宮沢賢治ゆかりの地・種山の森林観光拠点施設として町が建設し、平成9年にオープン。国道397号沿いの道の駅・種山ヶ原ぽらんの道路向かいに立地し、かつてはレストランや風呂が備わっていたが、27年度以降は営業を休止していた。
 本年度指定管理者となったセットアップは、休眠状態となっていた施設の〝再生〟を図る「バイクの駅種山」を構想。バイクや車の愛好家らの「目的地」をつくるとともに、愛犬家や町民らも呼び込む町の新たな交流拠点を創出しようと、クラウドファンディングによる寄付も生かして整備を進めてきた。
 グランドオープンを祝福するかのような晴天に恵まれたこの日、施設前で行われたオープニングセレモニーでは、堀尾昌史町農林商工課長、千葉盛県議会議員、千田明夫町商工会長、松田栄住田観光開発㈱代表取締役、名誉駅長に任命されたガードナーホールディングス㈱(福岡県)の福山克義代表取締役、佐藤代表取締役の計6人がそれぞれあいさつ。テープカットも行った。
 この中で、佐藤代表取締役はこれまでの歩みを振り返りながら、「今日も明日もこれからも、たくさんの方々にお越しいただき、思い出に残る楽しい時間をつくっていただきたい」と願いを語った。
 セレモニー終了後は、記念イベントとして大船渡市の大船渡和太鼓「天道虫の会」による演奏披露や、同駅オリジナルグッズの抽選会、地元の「SUMITAチェーンソーアート杣遊会」による実演パフォーマンスなどが展開された。この間、各方面からライダーや愛犬家が次々と来場し、終始にぎわいに包まれた。
 同駅によると、駐車場にはオープンから1時間ほどで延べ250台ほどのバイクが並んだという。乗り手の趣味が伝わる個性豊かなバイクがずらりと並び、ライダー同士の交流風景も広がった。
 一関市からバイク仲間3人で訪れた菊地美奈さん(56)は「バイクに乗る人の目的地ができてうれしい。ドッグランを見て、『犬もいいな』と思った」と笑顔を広げた。
 一方、木々に囲まれた約15㌃のドッグランには、小型犬から大型犬までさまざまな犬種の犬たちと飼い主が入り、広々とした敷地で開放的な時間を満喫。愛犬と一緒に過ごせる食事スペースでは、同駅オリジナルフードやドリンクを味わって心も体も満たした。
 盛岡市の髙橋淳子さん(61)は、ドッグランのシーズンパス(10月まで、1頭1000円)に登録。「飼い犬と一緒に利用できる場所が限られている岩手に、新しくこうした施設ができてうれしい。この場所が長く続くよう、マナーを守りながら今後も利用したい」と語った。
 渡邊駅長(52)は「オープン初日としては期待以上の盛況ぶりとなり、応援していただいた皆さまに感謝している。私たちスタッフが営業を楽しみ、その喜びをお客さんと分かち合えるような空間にしていきたい」と見据えていた。
 オープニング記念イベントは5日まで。営業日時は土・日曜日と祝日の午前10時~午後4時。問い合わせは運営事務局(℡080・2824・6054)まで。