宝物の海 みんなで守ろう 吉浜振興会が海岸清掃 幅広い世代の100人参加(別写真あり)
令和8年7月7日付 7面
大船渡市三陸町吉浜の吉浜まちづくり振興会(新沼秀人会長)は5日、同地区の吉浜海水浴場で「海岸大清掃」を行った。今夏は多数の石や流木が砂浜に散らばり、十分な安全性を確保できないため、海開きは行われないものの、この日の清掃には地元の財産である海を守ろうと、前年よりも30人多い約100人が参加。吉浜の海をこよなく愛するサーファーたちも加わり、みんなで力を合わせて砂浜の一部をきれいにした。(高橋 信)
海開きは見送り
清掃活動は令和6年から行われ、今年で3年目。地区全戸に配った会報のほかに、SNSでも周知を図った結果、未就学児から一般まで幅広い世代の地区住民が集まり、20人を超える県内外のサーファーも臨んだ。
砂浜には流木やごつごつとした石、雑草がみられ、参加者はごみ袋を手に熱心に拾い集めた。当初、1時間程度の作業時間を想定していたが、マンパワーを生かして効率よく作業したため約30分で終了。一部ではあるもののきれいな砂浜が広がり、最後は「バンザイポーズ」で集合写真を撮り、解散した。
吉浜小の小松颯斗さん(6年)は「作業を通してさまざまな人と交流できて良いと思う。海開きが行われないのは少し悲しいけど、景色を見に来たりしたい。これからも海を守っていきたい」と汗をぬぐった。
SNSで取り組みを知り、仲間に参加を呼びかけた大槌町のサーフィン店「K─SURF」店主で、プロサーファーの杉本浩さん(58)は「吉浜は波がとても素晴らしく、県内随一のポイント。遠方から通う人がいるほど親しまれている。こうした地域で海を大事にする取り組みは大変良いことであり、『ぜひ協力したい』と思い、飛びついた」と熱心に活動した。
吉浜海水浴場は東日本大震災で被災。防潮堤の復旧工事や海底がれきの撤去を経て、市は平成30年度、遊泳区域を制限したうえで震災後初めて海開きを行った。
しかし、翌年以降は海底がれきが多数みられ、再び休止。その後、がれき撤去などを行い、海水浴客の安全が確保できる見通しが立ったことから、市は昨年、7年ぶりに復活させた。今年は砂浜から波打ち際にかけて多数の石などが確認されたため、開設しないこととした。
市内では越喜来浪板と綾里の両海水浴場が、18日(土)から8月16日(日)まで開設される。
新沼会長は「趣旨に賛同し、子どもから高齢者までたくさんの住民に参加してもらったほか、サーファーの方々の協力も得られ、大変ありがたい。吉浜の海は地区の財産。海開きの有無にかかわらず、来年度以降も清掃を実施したい」と感謝した。
同振興会は今月19日(日)午前10時から、吉浜海水浴場の砂浜で「宝探し」イベントを実施する。





