脱炭素などの情報集約 ポータルサイト「たかたてらす」 しみんエネルギー㈱が開設、運営

▲ 脱炭素の取り組みなどを集約したポータルサイト「たかたてらす」がオープン

 陸前高田市が取り組む脱炭素の事業などを紹介するポータルサイト「たかたてらす」が、このほどオープンした。市内における太陽光発電やグリーンスローモビリティをはじめとした各種取り組み、情報を集約。環境省の「脱炭素先行地域」に選定され、先進的な事業が活発化している中、サイトを通じて市民への浸透を図り、一人一人が小さなことから取り組みに関わる意識づくりを目指す。
 サイトを開設したのは、同市の地域電力会社・陸前高田しみんエネルギー㈱(大林孝典代表取締役)。令和6年9月に脱炭素先行地域に選ばれ、自然からエネルギーを作り、育て、使う資源循環が生まれつつある中、市を挙げて取り組む事業を市民にも広く知ってもらおうと、情報を集約したサイトの開設に着手した。
 サイトでは「誰もが安心して豊かに暮らせる、経済的にも自立したまちづくりを目指す思いを、陸前高田に住む皆さんと共有したい」との理念を掲げた。運営などを担当する同社再生可能エネルギー事業ユニットの小出愛菜さん(28)は「ほかの脱炭素先行地域と比べても、陸前高田の取り組みは多岐にわたる。こうした取り組みが〝高田を照らす〟ものだという考えで、サイトを立ち上げた」と語る。
 サイト内では▽営農強化型太陽光発電▽メタン発酵バイオガス発電▽住宅用太陽光発電▽木質バイオマスの活用▽グリーンスローモビリティの運行──など、市内で行われている脱炭素の取り組みを分かりやすく紹介。取り組みによる資源循環のイメージを1ページにまとめた「めぐりめぐるMAP」は、市内各所で行われている事業が一目で確認でき、さまざまな場面での活用を見込んでいる。
 また、一つ一つの事業について社員が取材した記事を写真付きで掲載。「てらす人々」として、事業に関わる〝人〟にスポットを当てた取材記事も並べ、誰でも理解しやすい内容で発信している。
 単なる情報発信にとどまらず、取り組みを地域全体に広げていくための「私たちにできること」も呼びかけ。脱炭素について知る個人の興味・関心から、環境にやさしい地産地消の意識、再生可能エネルギーをはじめとした家庭で使う電気の選び方など、日常の中でできる小さな心がけの積み重ねが、地域に良い変化をもたらす可能性があることも伝えている。
 このほかにも、市が行う脱炭素につながる取り組みに対する各種補助金などの情報も

掲載。内容も随時更新し、インスタグラムも活用しながら普及を図る。

 大林代表取締役(42)は「脱炭素について『何のためにやるのか』『個人、地域にどんなメリットがあるのか』という部分は、もっとかみ砕いて説明していかなければならない。このサイトが全てを解決するとは思っていないが、市などとも連携して、あらゆるアプローチで伝えていきたい」と話している。