アツモリソウ保全へ連携 長野県で協定締結式 住田・富士見・礼文の3町

▲ 長野で開かれた協定締結式に出席した神田町長㊧

 住田町は、長野県富士見町と北海道礼文町との3者で、アツモリソウの保全と再生に向けた連携協定を結んだ。全滅が危惧されている幻の花・アツモリソウを後世に残すための協定で、今後、3町で連携を図っていく。
 同協定は、ラン科のアツモリソウ、ホテイアツモリ、レブンアツモリソウの保全・再生に資する取り組みを推進するもの。▽「アツモリソウ保全・再生みらい会議」の開催▽アツモリソウの生息域内外での保全・増殖▽環境教育と普及活動──などに関する取り組みで3町が連携協力する。
 締結式は、先月25日に富士見町コミュニティプラザで開催。神田謙一住田町長と、渡辺葉富士見町長が出席して行われた。
 式後は「アツモリソウ保全・再生みらい会議」が開かれ、アツモリソウ自生地の保護・管理をテーマにしたパネルディスカッションや、学識者による講演会、一般参加者も交えた意見交換会などを展開。参加者らは、協定が地域の宝であるアツモリソウを未来につなぐための大きな助けになるよう願った。
 環境省第5次レッドリストによると、住田町の町花でもあるアツモリソウは「絶滅危惧Ⅱ類」、アツモリソウの仲間のホテイアツモリは「絶滅危惧ⅠA類」、レブンアツモリソウは「準絶滅危惧」に分類される。それぞれ種の存続が危ぶまれている状況があり、保全、再生、増殖などの取り組みが各町で展開されている。
 住田町は、富士見町からアツモリソウの再生会議立ち上げに関する話を受け、参加を表明。昨年6月に初回となる「アツモリソウ保全・再生みらい会議」が礼文町で開かれ、住田町からはアツモリソウ研究会や町の関係者が出席した。この際、富士見町から連携協定の提案があり、今回の締結につながった。
 神田町長は、来年の次回会議が住田町で開催されることも見据えながら「地域で町の花を守ろうという機運が醸成されるとともに、まちの活気につながるといい」と話している。