一般会計に計19億円追加 市議会定例会の最終本会議 補正予算など11議案可決

▲ 補正予算案など議案11件を原案通り可決した最終本会議

 陸前高田市議会6月定例会は7日、最終本会議が開かれ、予算等特別委員会(菅野秀一郎委員長、議長を除く全議員で構成)に審査を付託した令和8年度一般会計補正予算など議案9件と、同日追加提案された同補正予算、発議各1件の議案計11件を原案通り可決し、閉会した。追加提案の補正予算には、先月下旬の大雨によって被害を受けた矢作町の市道の災害復旧費として1億円を計上。一般会計の補正予算規模は2件合計で19億円となった。(菅野弘大)

 

 この日可決されたのは、条例案4件、補正予算案6件、発議1件。
 このうち、一般会計補正予算は追加提案されたものも含めて、歳入歳出にそれぞれ19億2601万円を追加し、補正後の総額を198億5101万円とした。
 主な歳出は▽ふるさと融資事業費16億円▽高田松原花火開催補助金800万円▽矢作地区公共施設整備造成流末排水路整備工事費5644万円▽過疎地域等集落ネットワーク圏形成支援事業費補助金1336万円▽電子地域通貨推進事業費1248万円▽防火水槽新設工事費1111万円▽観光物産施設管理事業費150万円──など。
 大雨被害は、先月21、22日に発生。矢作町の市道馬越線など4路線で、のり面の一部崩落や路面が削れる被害が確認された。地方債の発行で財源を確保し、復旧工事に充てる。
 質疑では、議員から災害の状況や地方債発行の是非を問う質問があった。
 菅野誠建設部長は「被害がのり面、路面のみであることから、国庫補助の対象にはならず、単独の災害復旧事業債を活用して工事を行うのが有利と判断した」と答えた。
 ふるさと融資事業費は、ビジネスホテル「ドーミーイン」などを運営する㈱共立メンテナンス(本社・東京都)が高田町の中心市街地に整備しているホテル「天然温泉 松原の湯 ドーミーインEXPRESS陸前高田」の建設に、ふるさと融資制度を活用して16億円の貸し付けを行うもの。鉄骨造3階建ての宿泊棟に134の客室を設けるほか、温泉などが入る共用棟を整備する計画で、来年2月のオープンを見込んでいる。
 高田松原花火開催補助金は、10月11日(日)に実施を計画している同花火イベントの割引対応にかかる関連費として計上。昨年5月に中止となった三陸花火大会のチケット代未返金者に対して行う割引サービスの減収補塡やイベント開催の人件費に充てる。
 電子地域通貨推進事業費には、スマートフォンやプリペイドカードを使って行う地域版のキャッシュレス決済システムの導入業務委託料などを盛り込んだ。市内におけるキャッシュレス決済の普及とポイント付与による地域内経済循環の促進、データを活用した効果的な観光施策の実現などにつなげる。
 防火水槽新設工事では、横田町にある設置から約38年が経過した防火水槽(容量20㌧)を40㌧のものに新調する。
 観光物産施設管理事業費は、小友町の箱根山中腹にある「市民の森」内の「杉の家はこね」における屋根の修繕費を計上。事務室の屋根からの雨漏りがひどく、施設内の修繕箇所の中で最優先して工事を行う。
 発議1件は、中東情勢に伴う物価高騰への対策強化および資材・燃料等の安定供給を求める意見書の提出で、産業建設常任委員会(委員長・菅野秀一郎議員)が提案した。燃料価格の高騰や資材等の不足が、市民生活、地域産業に及ぼす影響を最小限にとどめるため、必要な対策を速やかに実施することを求め、衆参両院の議長や首相、経済安全保障担当大臣、総務大臣、財務大臣、農林水産大臣、経済産業大臣、国土交通大臣に提出する。