プロ選手のプレーに熱狂 2091人が観戦 陸前高田で楽天2軍公式戦
令和8年7月12日付 8面
プロ野球ファーム・リーグ(2軍)の東北楽天ゴールデンイーグルス─北海道日本ハムファイターズ戦(㈱楽天野球団主催、陸前高田市共催)は11日、同市の高田松原運動公園第一野球場「楽天イーグルス奇跡の一本松球場」で行われた。昨年を上回る2091人のファンが詰めかけ、プロ選手のプレーを間近で観戦。試合は点の取り合いとなり、スタンドは盛り上がりを見せた。(菅野弘大)
楽天は東日本大震災後、東北唯一のプロ野球チームとして沿岸被災地で支援活動を展開。平成29年3月には、陸前高田市とスポーツ交流活動パートナー協定を締結した。一本松球場での楽天2軍戦は令和4年から行われており、今回が5回目となった。
試合前のセレモニーで佐々木拓市長は、選手たちに「お帰りなさい」と呼びかけ。「楽天の皆さまは、東北被災地を野球で勇気づけてくれた。楽しい試合を期待する」とあいさつした。
始球式は、試合前のじゃんけん大会を勝ち抜いた陸前高田市気仙町出身のパート従業員・砂金明子さん(43)=宮城県仙台市=がマウンドに上がった。投球は打席前でバウンドしたが、会場から温かな拍手を受け「緊張で真っすぐ投げられなかったが、二度とない経験ができた。震災後から毎年地元に来てくれてありがたい。これからもずっと来てほしい」と感謝した。
試合は、互いに点を取り合うシーソーゲーム。二回に日ハムが1点を先制したその裏、楽天は9番・入江大樹選手の3点本塁打で逆転した。
再びリードを奪われた楽天は六回、6番・吉野創士選手の3点本塁打などこの回4点を奪って再び逆転。しかし、日ハムも意地を見せ、八回に同点に追いついた。
楽天はその裏、満塁の好機で2番・繁永晟選手が貴重な2点適時打を放ち、勝ち越し。最後は楽天の5番手・鈴木翔天選手が抑え、9─7で勝利した。
試合後には、選手とのふれあいイベントが催され、写真撮影のほか、子どもたちがキャッチボールなどのプレーで交流を深めた。会場の飲食ブースには、地元の飲食店などが多数出店し、長蛇の列ができた。楽天のキャップをかぶった子どもたちの姿も多く見られ、にぎわいを見せた。
岩手県出身で楽天のアンバサダーを務める元・楽天選手の銀次さんは「三陸沿岸でプロの試合ができることがうれしい。震災は忘れてはいけないし、大きな被害を受けた陸前高田でやることがまだたくさんある。岩手は人の温かさと熱さがある。野球で笑顔を届けるため、また来ること楽しみにしている」と語った。
来場者数は、昨年を上回る2091人。令和4年3119人、5年2670人、6年2582人、7年2067人だった。






