さんま焼き師目指し真剣 県内外の84人受講  市観光物産協会の認定試験 今年で累計700人突破へ

▲ さんま焼き師認定試験初日の実技に臨む受講者ら

 大船渡市観光物産協会(熊谷立志会長)主催の「市さんま焼き師認定試験」は11日、大船渡町の市防災観光交流センター・おおふなぽーとで始まった。本州トップ級のサンマ水揚げ量を誇る同市独自の資格取得を目指し、84人が受講。初日は実技講習が行われ、一足早く秋の味覚の香りが広がった。試験は12日までで、認定者は今回で累計700人を超える見通しだ。(高橋 信)

 本年度の認定試験は5月中旬に参加者の募集を開始し、約2週間で定員に達する人気ぶりを見せた。参加者の半分程度が県外在住者で、内訳は新規受講者58人、更新者26人。さんま焼き師の師範・田端隆志さん(66)=赤崎町=らが指導した。
 参加者は、炭おこしやサンマの焼き方の説明を受けながら実技に臨んだ。焼き台の上で身を返し、食欲をそそる焼き色に仕上がると歓声が上がり、試食で大船渡産サンマのおいしさを堪能した。
 長野県長野市の関川松雄さん(80)は、東日本大震災を機に同市で始まったという「三陸大船渡さんままつり」に毎年携わっている縁で初めて受講。「大船渡ならではの認定試験で、地元が盛り上がって良い取り組みだと思う。大船渡のサンマはとてもおいしい」と話した。
 12日は、おおふなぽーとで講習と筆記試験が行われる。合格者には認定証(有効期限あり)と記念タオルを交付する。
 認定試験は、全国に向けて「水産のまち大船渡」「さんまのまち大船渡」を情報発信するとともに、市民、市外の人にサンマに関わる機会を通じた市のファン獲得、地域力の維持・強化を目的に平成28年度に始まった。
 認定者は昨年度までで698人。市観光物産協会が主催、後援する「さんままつり」などのイベントにボランティアとして協力を求める場合があり、本年度もサンマの今季水揚げや各種イベントを前に試験を実施した。
 8月30日(日)には、赤崎町の下蛸ノ浦漁港で「市初さんまうにアワビ帆立かきホヤわかめ祭」(未来蛸ノ浦実行委主催)が開かれる。炭火焼きサンマ8000匹の無料での振る舞い、海産物の販売に加え、歌謡ショーを予定している。時間は午前8時から午後3時まで。
 指導に当たった田端さんは「焼き師の皆さんには、大船渡を盛り上げる応援団としてぜひ協力していただき、それぞれの地で大船渡ならではの焼き方を広めてほしい」と期待を込めていた。