気仙産の魅力を全国へ JAおおふなと 陸前高田で野菜販売促進フェア・出発式(別写真あり)

▲ 「がんばろう三唱」で野菜を積んだトラックの出発を見送る関係者ら

 大船渡市農業協同組合(猪股岩夫組合長、JAおおふなと)などによる「けせん野菜販売促進フェア・出発式」は12日、陸前高田市気仙町の道の駅高田松原で開かれた。式典に参加した関係者や生産者らが、本年度の販売方針と生産販売目標を確認し、良質な農作物の生産に向けて一致団結。会場では、旬の野菜や果物を特別価格で提供するフェアも行われ、観光客でにぎわう中、気仙産の魅力を広くPRした。(菅野弘大)

 

 JAおおふなとでは例年、主力品目である夏秋野菜の出荷がピークを迎える7月に、陸前高田市米崎町の市営農拠点施設果樹野菜集出荷センターで「夏秋野菜出発式」を開催。令和3年からは、気仙の野菜などを広く周知し、消費者から選ばれる産地の確立、農産物の消費拡大、生産者の所得向上につなげようと、気仙両市のマイヤ店舗で「夏秋野菜販売促進会」を開き、気仙産の良さをアピールする機会としてきた。
 今年は、安全・安心な野菜の供給に向けての意識統一を図ることなどを狙いに、初めて出発式と販売促進会を合同で企画。大船渡地方農業振興協議会が共催し、東京シティ青果㈱、全農青果センター㈱東京センター、丸モ盛岡中央青果㈱、㈱岩手県南青果市場、大船渡青果㈱が協賛した。
 出発式に先立ち、JAおおふなと女性部が「御祝い」で祝福。あいさつに立った猪股組合長は、日本の農業を取り巻く環境などに触れながら「自分で食べる食料を、自分の国で生産し、まかなえるような国にしていかなければならない。物価高騰などの厳しさもあるが、生産者の皆さまには、今後も切磋琢磨し、野菜の生産に励んでほしい」と力を込めた。
 来賓の佐々木拓市長は「気仙のおいしい野菜が全国に発信されていくことを願う」と期待を込め、丸モ盛岡中央青果㈱の鎌田広正取締役部長も祝辞を述べた。
 続いて、JAおおふなとの担当者が本年度の販売方針と生産販売目標を発表。販売目標はキュウリが数量220㌧、金額7717万円、ピーマンが数量119㌧、金額5045万円、ミニトマト(アンジェレ)が数量6・5㌧、金額423万円、ズッキーニが数量26㌧、金額1000万円、菌床シイタケが数量50㌧、金額5150万円──とした。
 生産者を代表し、ピーマン生産部会の細谷知成部会長が「各生産部会で設定した目標を達成するとともに、安全で安心はもちろん、心のこもった野菜を消費地に届けられるよう、安定生産に努める」と決意表明した。
 会場に待機していた大型トラックには、東京の市場向けの野菜を積載。最後に、出席者全員による「がんばろう三唱」を合図にトラックが出発し、出席者らは拍手でトラックを見送り、気仙産野菜の魅力普及に願いを込めた。
 道の駅高田松原の施設前で開かれた販売促進会には、キュウリやピーマン、ズッキーニ、タマネギ、ミニトマトのほか、JAおおふなとの姉妹農協であるJAさがえ西村山産のトマト、スモモなどが並び、この日限りの特別価格で販売され、人気を集めた。