議員定数2削減案など示す 町議会の検討特別委員会 住民との意見交換会スタート

▲ 議員と意見を交わす五葉地区民ら

 住田町議会の議員定数・報酬等検討特別委員会(委員長・水野正勝副議長、議長を除く全11議員で構成)による住民との意見交換会は、13日夜にスタートした。21日(火)までに町内5地区を回る計画で、初日は上有住の五葉地区公民館で開催。町議選が3期連続で無投票となったことを背景に、現行「12」の議員定数の2削減案や議員報酬の増額案を検討している状況を説明したうえ、地区住民から率直な意見を受けた。(阿部仁志)

 

 五葉地区での意見交換会には全議員が臨み、同地区からは住民10人が参加。
 冒頭、水野委員長が過去3回の選挙が無投票となったことなどを背景に、今年1月に特別委を設置した経緯を説明。令和5年の前回選で、告示直前になっても候補者数が定数12に届かず、「定数割れ」の危機に陥りかけたことにも触れつつ、「深刻に受け止める。(検討案には)これから住田町議会が変わっていく具体的な話を盛り込んだ。皆さまからのご意見をいただければ」と呼びかけた。
 次いで、▽検討の背景と目的▽これまでの検討経過▽議員定数の見直し検討▽議会改革の取り組み案▽議員報酬の見直し検討▽今後の検討の流れ──の順に内容を説明。
 このうち、検討経過については、1月から今月7日までに特別委を計12回開いたことを報告。昨年から取り組んできた議員の各種意向調査や活動量調査の内容、定数、報酬、議会改革などについて協議を重ねてきたことを伝えた。
 議員定数の見直しについては、平成7年以降改選期ごとに定数を2ずつ減らし23年に現在の「12」となった経緯や、関係市町議会における議員定数と人口の状況といった参考資料、議員の意向や協議で出された意見などを示し、現行の「12」から「10」に削減する案を明示。「議会機能への影響をできる限り抑えながら、現実的な見直しを行う案」とし、来年行われる町議選から適用することを基本とした。
 一方、議会改革については、議会の役割や責務、住民との関係などについて定める「議会基本条例」の制定を柱に、議会活動の見える化、審議・審査機能の強化、委員会活動の充実、ICT(情報通信技術)活用などを挙げ、「議員の活動の質を高め、住民の声を町政に届ける議会機能の維持・向上を図る」とした。
 議員報酬については、議会活動の実態やなり手不足への対応、他自治体議会との比較などを主な視点とし、全国町村議会議長会の算定マニュアルも参考に試算、協議を重ねた結果、現行の月額19万6000円から7万5000円増の27万1000円で検討していることを明かした。
 質疑応答では、定数を減らした場合の議員1人にかかる負担増への対応や、議員の日頃の活動内容が見えにくく、報酬が高いのか妥当なのか判断しづらいといった声、「人口が減っている中、議員にはやってもらわないといけないことがたくさんある。その部分で報酬が増える分について、住民は何も言うことはない」など、さまざまな角度から質問や意見が寄せられた。
 全地区での意見交換会終了後は、住民からの意見をもとに最終協議を行い、報告書を取りまとめたうえ本会議で報告する見込み。
 14日は上有住地区公民館で実施。15日(水)以降の意見交換会開催日と会場は次の通り。時間はいずれも午後6時30分から。
 問い合わせは議会事務局(℡46・2111内線511)まで。
 ▽15日=下有住地区公民館▽16日(木)=大股地区公民館▽21日(火)=農林会館多目的ホール(世田米地区)