市民の声 広く聞かせて 議会と語る会 31日までに市内11地区回る
令和8年7月16日付 7面
陸前高田市議会(及川修一議長、議員15人)が市民と意見を交わす「議会と語る会(議会報告会)」は、14日からスタートした。15議員が3班に分かれ、31日(金)までに市内11地区のコミュニティセンターを回る計画。初日は下矢作地区で開催され、議員と地区住民が対面し、市政や地域課題などを巡って意見交換、情報共有を図った。今後は、全議員が出席し、市民が居住地域関係なく参加できる回も設けており、機会の活用を呼びかける。(菅野弘大)
議会と語る会は、市議会の広聴広報特別委員会(委員長・鵜浦昌也副議長、議長を除く全議員で構成)が主管。市内11地区を巡回する形式での開催は、令和6年度以来2年ぶり。昨年度は、市建設業協会のほか、初めて議場を会場として、市内各地区コミュニティ推進協議会役員との語る会を開催した。本年度も6月に市建設業協会を対象に実施している。
初日は矢作町の下矢作地区コミセンで開かれ、市民21人が参加。車座形式で佐々木良麻、伊勢純、大坪涼子、藤倉泰治の4議員と懇談した。
議員側は令和8年度当初予算の概要に加え、総務、教育民生、産業建設の3常任委における調査・視察活動を報告したうえで、意見交換に入った。
気仙でも出没が相次ぐクマ問題について、市民の一人は「出没したと防災無線で放送されても、個人や地域内でどんな対策をすればいいか分からない」と不安を口にした。
議員側は、3常任委での連合審査会を経て作成したクマへの対策強化を求める意見書を県に提出したとし、「意見書では、クマの個体数管理も求めている。緊急銃猟は、跳弾などの関係で実施できる場所に制限があるが、麻酔銃の使用は一つの対応策になるだろう」などと述べた。
県沿岸で有数の観光入込客数を誇る市の観光施策も話題に上がった。市民は「高田の観光施設に並ぶお土産などの商品に、もっと〝高田らしさ〟がほしい」などと訴えた。
議員は、産業建設常任委の活動の中で、県内のDMO(観光地域づくり法人)のもとで勉強会を行ったことを明かし「観光施設の関係者が専門家と話をする機会を持てれば。もっと地元のものを流通させる取り組みが必要」などと語った。
参加した市民からは「こうした場に若い人たちを呼べる環境づくりをすべきでは」「これからの高田をどうしていきたいのかが見えない」と、人口減少などを踏まえた厳しい意見も飛んだ。
これに対し、議員は「国や県、市に対する皆さんの声を議会が聞いて、粘り強く伝えていく」と答えた。
議会と語る会の今後の日程は別表の通り。23日(木)に市コミュニティホールで開かれる高田地区の語る会は、全議員が出席予定で、市民も居住地区を問わず誰でも参加できる。時間はいずれも午後7時からだが、23日の矢作地区は午後1時30分開会となる。事前の申し込みは不要。
問い合わせは、議会事務局(℡54・2111)へ。
議員の班編成次の通り。
▽1班=福田利喜、木村聡、大坂俊、大和田加代子、鵜浦昌也
▽2班=佐々木良麻、伊勢純、佐々木一義、大坪涼子、藤倉泰治
▽3班=菅野秀一郎、小林卓、菅野広紀、伊藤明彦、及川修一






