議員報酬「据え置き」の方針 市議会特別委が全体会で報告書案協議 定数は現行比2減「18」 29日から市民と語る会開催
令和8年7月22日付 1面
大船渡市議会の「市民と歩む議会機能向上特別委員会」(委員長・今野善信副議長、議長を除く全議員で構成)は21日、市役所で全体会を開き、定数等検討部会と広報・広聴検討部会の報告書案について協議した。両部会は今月上旬の全体会で素案を示したが、議員から再考を求める意見が上がったため、内容を改めて検討。結果、議員定数は現行比2減の「18」、議員報酬は据え置きの月額32万円とする当初案を変更しないこととした。一方で、「現行の三つを維持する」としていた常任委数は「二つに再編」としたほか、政務活動費は当初よりも増額幅を縮小し、現行比5000円増の月額1万2000円に見直した。市議会は29日(水)から、対面の「語る会」とパブリックコメント(意見公募)を行い、市民から報告書案に対する意見を募る。(高橋 信)
全体会には17議員が出席。定数等検討部会(7人)の佐藤優子、広報・広聴検討部会(6人)の西風雅史の両部会長が、部会内での検討結果と、それを反映させた報告書案の概要を説明し、協議した。
定数等検討部会の当初案によると、議員定数は「現行比2減の18」、常任委員会の数は「三つを維持」、議員報酬は「月額32万円を維持」、政務活動費は「現行比8000円増の月額1万5000円」としていた。
しかし、今月8日の特別委全体会で同案の議員定数や議員報酬などに関して反対意見が上がり、同部会が一度持ち帰り、検討した。
同部会は21日の全体会で、議員定数、議員報酬を当初案から変更しないと報告。議員定数を巡っては現行から4減の「16」案も選択肢に検討してきたが、▽議員数を減らして身を切られるのは市民▽各地域から議員が出やすいよう18人が妥当▽16人とする根拠が乏しい──などという見方から「18」と結論づけ、異論は出なかった。
議員報酬に関しては、部会内の検討時でも「定数16としたうえで、月額3万~5万円程度引き上げるべき」「若者のなり手不足解消のため月額4万~5万円増額すべき」などという意見が上がった。
しかし最終的には「増額する理由が見当たらない」「増額してもなり手不足の解消につながるとは限らない」との判断で据え置くこととした。
全体会では据え置き案に対し、議員が「報酬を上げないと、現役世代が市議会にチャレンジしないのではないか」と訴え、29日に始まる語る会などで市民から意見を聞くよう求めた。
佐藤部会長は「部会内でも意見が拮抗した。そうした状況を語る会で示し、(市民らに)ジャッジしてもらえるようにしたい」と答えた。
一方、同部会が当初、「三つ」で提案した常任委数は「二つ」に修正。定員数を9人ずつとした。
政務活動費は当初、現行の月額7000円から、月額1万5000円に引き上げる案を示したが、月額1万2000円に見直した。
広報・広聴検討部会の報告書案も協議し、内容を承認した。
市議会は令和6年9月、同特別委を設置。政策サイクル(岡澤駿部会長、6人)、定数等、広報・広聴の3検討部会を立ち上げ、約1年半にわたって協議してきた。政策サイクル検討部会の報告書案は今月8日の全体会で原案通り承認された。
語る会は29日から8月22日(土)まで、市内10カ所で開催する。事前申し込みが必要で、専用のインターネットフォーム(別掲QRコード)、または電話で受け付けている。申し込み内容は▽氏名▽連絡先(電話番号)▽居住地区(町名)▽参加会場──。時間はいずれも午後6時30分〜8時の予定。
29日からはパブリックコメントも実施。募集期間は8月24日(月)まで。同特別委は語る会とパブリックコメントを踏まえ、市議会9月定例会で最終的な報告を行う見通し。
今野委員長は「あくまで特別委員会で報告書案をまとめた段階であり、これから市民に意見を求めるため分かりやすくその内容を提示し、率直な声を聞きたい。市民と議会の距離がより近づくよう議会のあり方を検討していく」と話していた。
語る会やパブリックコメントについての問い合わせは、議会事務局(℡27・8916)へ。





