書道振興に尽くし80年 書道研究・墨州院 記念事業で「デジタル書展」開催中 会員らの力作42点をウェブで公開

▲ 創立80年の節目を迎えた墨州院。菊池会長(前列右から4人目)らはさらなる書の発展を見据える

 大船渡市に本部を置く書道研究・墨州院(菊池春苔会長)は今年、昭和21年の設立から80年を迎えた。半世紀以上にわたって書道文化の振興に努め続け、現在は市内だけでなく陸前高田市や釜石市、盛岡市などに加え、首都圏などにも教室を広げている。80年を記念し、同院ではウェブ上で8月31日(月)までデジタル書展を開催し、会員たちの力作を広く発信している。(清水辰彦)

 

 墨州院は昭和21年、初代会長・菊池海雲(当時苔雲)氏が前身となる書道院を立ち上げたのが始まり。同30年には大船渡書友会(現・気仙書友会)を結成し、38年からは国内最大の書道展である「毎日書道展」への出品活動を開始した。53年に名称を「書道研究・墨州院」とし、平成23年には菊池春苔氏が会長に就任。直後に東日本大震災が発生し、自宅兼本部教室も全壊する被害を受けたが、同24年夏に被災した自宅跡にプレハブを建てて書道教室を再開。28年に自宅兼教室を再建した。
 同院の生徒たちはこれまでに毎日書道展など各種展覧会で輝かしい成績を残しており、同院主催の全国展にも毎年、多くの作品が寄せられている。
 創立80周年を記念し、同院ではホームページに「デジタル美術館」を開設。今月1日から、同美術館においてデジタル書展をスタートさせた。8月31日まで、会員らの力作42点が展示されている。
 菊池会長は「ユネスコの世界文化遺産に『日本書道』が登録される見込みとなり、大阪万博で日本書道を紹介するコーナーが設けられるなど、書道は現在、盛り上がりを見せている」と語り、「80年の歴史と伝統は、1世代ではなく2世代・3世代にもわたり墨州院を支えてくださっている全国の会員皆さまあってこそのもの。皆さまの書に懸ける思いに応えようと墨州院デジタル美術館を開設し、デジタル書展を開催している。書道の魅力を日本中・世界中へ発信するべく、今後も個展・グループ展などさまざまな企画を検討していきたい」と、先を見据えている。
 デジタル美術館は別掲のQRコードからアクセス可能。