雨なんの 群舞力強く 市民道中踊り1300人 市街地に活気 三陸・大船渡夏まつり閉幕 

▲ 雨の中、市民道中踊りを繰り広げる市民ら

 大船渡市の「海の祭典」として親しまれている夏の風物詩「三陸・大船渡夏まつり」(同実行委員会主催)は2日目の1日、大船渡町の茶屋前岸壁や中心市街地エリアでメイン行事の市民道中踊りなどが行われ、閉幕した。道中踊りは県道を全面通行止めにして行われ、約30団体、合計約1300人の踊り手が参加し、雨を吹き飛ばすような力強い群舞を繰り広げた。(高橋 信)

 

 大船渡の夏を代表する一大イベントとして親しまれている同まつり。実行委員会(米谷春夫委員長)は、市や市内事業所、各種団体の関係者らで構成しており、官民一体となって手がけている。
 この日の気仙地方は低気圧や前線の影響で朝から雨が降ったものの、まつりは予定通り実施。夕方には関係者らの願いが空に届いたかのように雨がやんだ。
 市民道中踊りは午後6時、同町のキャッセン大船渡脇の県道丸森権現堂線と、おおふなぽーと前のロータリー全長約1㌔で実施された。
 参加団体、人数は前年と同規模。定番の『気仙甚句囃子』『おおふなと椿音頭』に合わせて練り歩き、気仙甚句囃子では市民有志らによる太鼓、三味線、笛、鉦の生演奏とかけ声が響き渡った。
 踊り前には、同町の茶屋前岸壁に係留された海上七夕船「大船渡丸」の特設ステージで、開催式が行われ、米谷実行委員長は「少々の雨が降ろうが、槍が降ろうが決行しようと決めた。最後の最後まで楽しんでほしい」とあいさつ。実行委本部エリアに熊本地震被災地支援の募金箱を設置しており、「われわれは東日本大震災で大変お世話になった。皆さんの気持ちを募金に寄せてほしい」と呼びかけた。
 同会場のステージイベントには明和保育園児、大船渡ストリートダンス、第一中学校吹奏楽部、仰山流笹崎鹿踊りなどが出演。キャッセンモール&パティオでは日中から「キャッセンのなつまつり」があり、祭りムードを盛り上げた。
 夜には海上七夕船の大船渡湾内巡航との競演が見どころの花火大会がフィナーレを飾った。
 まつり初日の7月31日は、海上七夕船が夕方から5時間かけて湾内を巡った。寄港した蛸ノ浦漁港、細浦新港、終着港の茶屋前岸壁では大船渡丸ステージイベントが行われた。
 細浦新港で母親とイベントを楽しんだ末崎町の千葉湊月ちゃん(4)は「楽しかった。(浴衣を着られて)うれしい」と笑顔で話していた。
 ステージイベントで赤沢鎧剣舞を披露した平山咲夏さん(大船渡中1年)は「観客がたくさんいて緊張したが、頑張れたと思う。赤沢鎧剣舞は地域の誇り。地元の郷土芸能をアピールする機会になった」と汗をぬぐった。