一丸で〝かじ棒〟取り付け 今泉地区の伝統行事「けんか七夕」 7日の本番控え 保存連合会のメンバーら作業(別写真あり)
令和8年8月4日付 7面
陸前高田市気仙町今泉地区の伝統行事「けんか七夕」は7日(金)、同地区内で行われる。本番を控えた2日には、行事を主催する同町けんか七夕祭り保存連合会のメンバーらが2台の山車にスギの丸太で作った「かじ棒」を取り付ける作業を実施。時折雨が降る中でメンバーらは一丸となって作業に当たり、世代を超えてつないできた今年のけんか七夕が成功するよう願いを込めた。(三浦佳恵)
けんか七夕は約900年の歴史があるといわれ、平成23年の東日本大震災津波で同地区が壊滅的な被害を受けたあとも、世代を超えた人々らによって伝統が受け継がれてきた。
今年も山車2台による「けんか」や地域内での練り歩き、太鼓の披露を計画。開催に向けては、6月に山車の飾り作り、先月中旬に山車の組み立てが始まった。
すでに装飾の制作は完了し、山車の組み立ても終盤に入った。屋外での山車の組み立ては、降雨が続く影響で例年より遅れ気味というが、平日は夜、休日は朝から連合会のメンバーらが集まり、作業に当たっている。
本番前最後の日曜日となった2日は、連合会のメンバーら約20人がまつり会場近くの作業場に集まり、山車に長さ約15㍍のかじ棒を取り付ける作業が行われた。
かじ棒はフジのつるを山車に巻き付けて固定するが、今年は山のフジが減っていることや、地域にクマが出没するなどの影響から予定した長さが確保できなかったという。そこで、足りない部分はワイヤを使うこととし、経験がある年長メンバーらの手ほどきを受けながら、山車を傷めないよう取り付けに当たった。
東京都出身で、今泉地区に移住した令和6年から連合会メンバーとしてけんか七夕に参加している柴崎航さん(31)は「昔ながらの山車の組み立てや、今泉の人々の温かさがまつりの魅力と感じており、皆さんに七夕を楽しんでもらえるようお手伝いがしたい」と語り、「今年は雨続きで予定通りに作業が進んでいないので、かじ棒や飾りが付くまでには晴れてほしい」と願っていた。
7日は、同町字町の小島麹店付近に本部を設け、午前8時30分の出発式からまつりをスタート。けんかは午前と夜の2回行うほか、小学生の太鼓披露、地区内の練り歩きなどを予定している。






