生徒とヤギが一緒に作業 マツ植栽地のクズを除去 高田松原を守る会と磐井中 県の対策事業も継続(別写真あり)
令和8年8月5日付 7面
陸前高田市のNPO法人高田松原を守る会(小山芳弘理事長)と一関市立磐井中学校(須藤淳校長、生徒444人)の生徒有志らは4日、高田松原のマツ植栽地に生えるつる性植物・クズの除去活動を行った。活動には、県が令和7年度から取り組むクズ対策事業に協力するヤギ2頭を導入し、食べることで作業をサポート。生徒らもヤギとの触れ合いを楽しみながら活動し、松原保全の重要性にも理解を深めた。(三浦佳恵)
同校は開校した平成27年度から毎年、生徒有志らがボランティアとして守る会による高田松原の保全活動に参加。本年度は2、3年生の有志25人と教職員らが松原に足を運んだ。
現地では、ヤギのチョコ(メス、1歳5カ月)とツツジ(オス、5カ月)の親子、飼い主で、昨年度から県のクズ対策事業に協力している大船渡市日頃市町の鈴木信男さん(75)、守る会のメンバーらが生徒らを迎えた。
作業を前に、小山理事長(74)は生徒らに対し、守る会の歩みや松原再生に向けた取り組み、繁茂したクズが植樹されたマツを枯らすといった問題点などを説明。「ヤギをかわいがり、マツや柵に絡まったクズを取ってほしい」と呼びかけた。
早速作業に移り、生徒たちは草刈り鎌を手にクズをはじめ、マツの成長に影響する雑草を除去。昨年度に間伐などが行われた林の中にも率先して入り、汗をにじませながら作業に当たった。
チョコとツツジは、生徒らと触れ合いながらクズの葉などを口に運んだ。除去したクズの葉を生徒が直接ヤギたちに食べさせる光景も見られ、かわいらしいヤギたちの姿を間近にし、一層作業への意欲を燃やしていた様子だった。
合田深思さん(3年)は「葉を取ってきれいにできてよかった。ヤギたちはかわいらしく、動物がいるとよりやる気が上がる。また一緒に活動したい」と笑顔を見せた。
小山理事長は「磐井中はずっとボランティアに来てくれていて、本当にありがたい。ヤギを積極的に活動の場に受け入れ、みんなに松原への関心を持ってもらい、クズ被害の大変さを知ってほしい。そうした中で、年に1、2回でも活動に参加してくれる人が増えればと思う」と、ヤギの活用に期待を込めた。
守る会と県は本年度、鈴木さんの協力を得て計5回のボランティア活動にヤギを導入して参加者らの意欲喚起が図られるかを確認。県はほかにもクズ対策として、事例調査、防草シート等の省力化手法の試行、治山事業との連携などを計画している。






