松原祭組 7年ぶり復活へ あす、高田町で「うごく七夕」 10祭組が山車運行予定
令和8年8月6日付 7面
陸前高田市高田町の夏の伝統行事「うごく七夕」は、7日(金)に高田町内で開催される。今年は10の祭組が山車を運行予定で、このうち松原祭組(中里哲代表)は、令和元年以来7年ぶりの参加。新たに若手メンバーも迎え入れ、太鼓や笛などのお囃子の練習にも熱が入る中、同祭組ではこの復活を機に「来年以降も続けていければ」と伝統の継承に思いを込める。(菅野弘大)
うごく七夕は、盆の先祖供養のため江戸時代に始まったとされる伝統行事。東日本大震災が発生した平成23年の夏以降は、津波犠牲者の鎮魂や支援に対する感謝も込めて行われている。コロナ禍で令和2、3年は中止したが、4年から再開している。
今年は、大石、鳴石、和野、駅前、大町、荒町、中央、川原、長砂、松原の10祭組が山車を運行。アバッセたかた周辺やまちなか広場を会場に、華やかに飾り付けた自慢の山車を引き回す。
松原祭組は、震災で多くの地区住民が犠牲となり、山車なども全て流失。地区組織は解散を余儀なくされ、平成23、24年は山車運行を断念し、別の祭組に加わっての参加が続いた。
同25年に自前の山車の復活にこぎ着け、29年まで5年連続で運行。30年は人手不足を理由に断念し、令和元年に再び復活を果たしたが、コロナ禍による中止から祭りが再開した4年以降も、深刻な人手不足に悩まされ、7年まで山車運行を見送っていた。
今年の復活は、祭組の若者の声がきっかけだった。若杉紗香さん(25)は「(松原祭組として)やりたい」と、中里代表(48)に訴え続けてきた。山車の装飾を作る人手や囃し手も少ない中ではあったが、若者の熱意に応える形で参加を決めた。
7月上旬から準備に取りかかり、今月4日も装飾作業やお囃子の練習を実施。中里代表をはじめ、若杉さんの呼びかけで集まった20代のメンバーらが太鼓、笛のリズムを合わせ、完成度を高めた。
若杉さんは「みんなで集まって準備や練習をする七夕が楽しい。こうして集まってくれたメンバーもおり、やって良かったと思える七夕にしたい」と見据える。
中里代表は「人手が少なく、作業は大変だが、太鼓をたたくのは楽しい。かつて七夕に参加し、大学進学や就職で地元を離れた人たちにも参加してもらえるように、来年以降につながる機会になれば」と期待を込めた。
7日の山車運行は、昼の部が午前9時~正午、夜の部が午後5~9時。山車の主な集結場所は、アバッセたかたやまちなか広場となっている。






