ボールと絆 つなげ合う フレスコボール公式戦リクゼンタカタカップ開幕 高田松原できょうまで

▲ 好天の高田松原で開幕したフレスコボール公式戦「リクゼンタカタカップ」

 ビーチスポーツ・フレスコボールの公式戦「リクゼンタカタカップ2026」(日本フレスコボール協会主催)は8日、陸前高田市の高田松原海水浴場で開幕した。同市での開催は5年連続で、全国各地から85組が出場。初日はビーチスポーツにふさわしい好天に恵まれ、全国各地のプレーヤーたちが互いを信頼しながらラリーを続け、ボールと絆をつなげ合い、年代や地域を超えた交流も育んでいる。9日まで。(三浦佳恵)

 

 フレスコボールは、2人一組でゴム製のボールをラケットで打ち合い、ラリーをつなぐブラジル発祥のスポーツ。「思いやりのスポーツ」とも呼ばれ、ラリーを続けた回数、テクニックなどが採点される。
 同協会(JFBA、窪島剣璽代表理事)では今年、年間の上位ランカーを決める公式戦「FRESCOBALL JAPAN TOUR 2026」として、リクゼンタカタカップを含む計8大会を計画。同カップは令和4年から組み込まれており、今年7番目の大会となった。
 コンセプトは「つなげ、ラリー。つなげ、防災・減災。つなげ、高田松原。」。国土交通省東北地方整備局の「水辺・絆プロジェクト」事業の支援を受けた。
 開会式では、窪島代表理事が「素晴らしいプレーを期待している」とあいさつ。その後、2面の特設コートで競技がスタートした。
 競技は、男子、女子、ミックス(男女混合)の部門ごとに、トップ・ディビジョン(レベルの高い選手が集まるカテゴリー)とクラシック・ディビジョン(一般向け)に分かれて展開。初心者からトップレベルの選手が集い、日頃の練習成果を発揮しながら5分間にわたってラリーを続けた。
 試合を終えた選手らは、陸前高田が発祥という試合後のハイタッチをほかの選手らと交わし、思いやりの気持ちを広げ合った。ハーフタイムには、同協会や三陸フレスコボールクラブ(櫻岡和正代表)などが「高田松原のクズ対策」について情報発信も行った。
 同クラブから初出場した上村徹雄さん(31)は、同じクラブの平山直さん(36)とペアを組み、コートに立った。「フレスコボールは3、4回しか経験していなかったので緊張し、ボールを当てるのに集中した。思いやりのスポーツというだけあって、試合後のハイタッチもすてき。今後は日常的に楽しめる趣味の一つにしたい」と充実した表情を見せた。
 櫻岡代表(31)は「大会は年々盛り上がりを見せ、出場者数も増えている。とにかく楽しんで、ずっとこのスポーツを続けていきたい」と語った。
 奈良県立大学フレスコボールクラブの江島花音部長(3年)は、昨年の大会から出場。「東北が好きで、今年はこの大会での入賞を目指して練習してきた。部員が増えているので、もっとみんなと参加したい」と来年の出場も誓っていた。
 大会2日目の9日は、午前8時25分から開会式、同8時30分から競技開始を予定。無料でラケットを貸し出す体験ブースも設ける。