七夕の〝余韻〟存分に アバッセ駐車場で山車展示 夜にはお囃子演奏も

▲ アバッセたかた駐車場で行われているうごく七夕の山車展示

 陸前高田市高田町の商業施設「アバッセたかた」前の駐車場で8日から、同市の先祖供養の伝統行事「うごく七夕」の山車展示が始まった。東日本大震災前までタピック45(旧道の駅高田松原)で行われていたもので、15年ぶりに復活した昨年に続いて実施。15日(土)までの展示期間中、各日午後7時から複数の祭組によるお囃子披露も予定されており、7日の七夕まつりで生まれた熱気の〝余韻〟がまちなかに活気を呼び込んでいる。
 うごく七夕は、盆の先祖供養が起源とされ、毎年8月7日に開催。震災前は山車を一定期間展示し、山車の豪華さを競い合うコンテストやお囃子を披露するイベントなどが催され、多くの市民やファンが足を運んでいたが、震災後は長らく途絶えていた。
 うごく七夕は震災後、コロナ禍による2年間の休止を乗り越えて再開。市は昨年、山車の展示イベントの再開を求める市民らの声を受け、観光振興にもつなげようと、実行委へ山車展示にかかる補助金を交付し、震災後の休止から15年ぶりに復活を果たした。
 展示は、アバッセ駐車場内の市民会館側に風よけ用の養生テープを施した格納庫を設置。7日のまつり終了後、和野、大町、鳴石各祭組の山車計3台を納め、8日から展示が始まった。
 各日午後7時~8時には、うごく七夕の各祭組が展示されている山車に乗ってお囃子を披露する計画。11日には、昨年に続いて気仙町今泉のけんか七夕の関係者が演奏するほか、今年初めて参加する下矢作灯籠七夕の子どもたちもお囃子を披露する。
 初日の夜は、うごく七夕の川原、大町、長砂の3祭組が集まり、川原は和野、長砂は鳴石、大町は自分たちの山車にそれぞれ乗り込み、幻想的な光をまとった山車の中で太鼓や笛の演奏を披露。あいにくの雨で見学する人の出足は鈍かったが、夜に映える色鮮やかな山車と聞きなじみのある七夕囃子に誘われ、演奏をじっくりと聞いたり、山車の近くまで寄って臨場感を楽しむ市民らの様子が見られた。
 高田町うごく七夕まつり実行委員でもある大町祭組の磐井正篤さん(69)は「山車の展示は震災前にやっていたもので、復活はとても喜ばしい。七夕の開催日が毎年8月7日と決まっているため、休みを取って見に来られない人も多い中で、ぜひ古里に帰省してくる方々に見てもらいたい」と話していた。
 10日は大石、大町、長砂各祭組が演奏予定。山車の展示は15日までで、最終日は大町祭組の山車のみの展示となる。