屋台出店で活気創出 矢作町雪沢の菊池さん 下矢作灯篭七夕祭りで
令和8年8月14日付 6面
11日に陸前高田市矢作町の下矢作地区で行われた「下矢作灯篭七夕祭り」(実行委員会、下矢作灯篭七夕伝承会主催)に、同町雪沢地域の住民らが屋台を初出店した。「地元のお祭りを盛り上げ、楽しんでもらいたい」との思いから実現したもので、灯籠山車の運行拠点となった同地区コミュニティセンターで、来場者らに焼きそばやかき氷などを提供。祭り関係者からも「来年も続けてほしい」との声が聞かれ、地域の伝統行事における活気創出に一役買った。
屋台出店を企画したのは、同町雪沢の葬祭業・菊池功さん(66)。菊池さんは、地元で毎年恒例となっている「夕涼み会」を17年前から主催するなど、地域住民が楽しめる機会を生み出し続けている。過去にはこの夕涼み会に灯籠七夕の祭り関係者が参加し、七夕囃子の演奏を披露した経緯もあり、相互に盛り上げ合う関係性が構築されている。
今回は、祭り関係者を通じて「灯籠七夕に合わせて子どもたちが楽しめるものがあれば」との要望を受け、「祭りには屋台だろう」と初出店を計画。祭り前日の前夜祭では、本番に向けて士気を高める子どもたちにかき氷を振る舞い、祭りの成功を後押しした。
11日は菊池さんやその親族ら雪沢地域の住民たちが屋台を運営し、焼き鳥、焼きそば、フランクフルト、かき氷、ジュースなど、祭りの定番メニューを販売。台風15号に伴う暴風警報で昼の部は山車運行、お囃子披露ともに見送られたが、待機時間が生まれた祭り関係者らは、こぞって屋台に軽食などを買い求め、会場ににぎわいが生まれた。
菊池さんは、本業で屋台を離れる時間もあったが、菊池さんの義弟で、気仙町今泉地区の「仲町虎舞」を伝承するなかまち「絆」の会に所属する小林一人さん(67)=竹駒町=らが来場者に積極的に声をかけて呼び込んだ。夜の部の山車運行は予定通り行われ、祭りが終了するころには、軽食類は完売した。
小林さんは「子どもたちの太鼓演奏の息がぴったりで、とても感動した。一つの地域が盛り上がることで、それが市全体に広がっていく。人とのつながりも感じられる良い機会だった」と話した。
菊池さんは「子どもたちや住民の方々が楽しく祭りをやれればいいなという思いが一番。こうした屋台があれば、子どもたちも元気や力が出るのではないか。来年以降も続けられれば」と見据えていた。






