バス通学の混雑緩和へ 9月末まで実証運行 市当局が全員協議会で説明
令和8年8月22日付 1面
陸前高田市は18日から、路線バス陸前高田住田線を使って住田町から県立高田高校に通う生徒らの混雑緩和に向け、横田町内から発車するバス路線で実証運行を行っている。高田第一中学校の生徒が利用するスクールバス横田線の平日運行分を、朝の通学時間帯のみ乗り合いバスとして運用し、同町内の高田高校生も利用できるように調整。期間は9月30日(水)までで、市では実証結果をもとに、10月以降の運行継続につなげたい考え。(菅野弘大)
実証運行の実施状況は、21日に開かれた市議会全員協議会で市が報告した。
市内では本年度、高田高における新入生が、住田町在住者を中心に前年度から大幅に増加。同町内の高田高生らは主に、住田高校前を午前7時に出発する路線バス陸前高田住田線(イオンスーパーセンター陸前高田~住田高校前)を利用して通学しているが、バスの乗車定員40人に対して、町内生徒だけで33人を占める状況で、平日の同便は一般利用者も含め、乗車定員の超過が懸念されている。
本年度の新学期が始まった今年4月には、同路線で定員超過の恐れがあったことから、市では6月末まで、横田町の岩手横田、西宿両バス停から高田高校前まで運行するジャンボタクシーを手配するなどの過密緩和策を講じて対応した。
今回の実証では、高田第一中生徒を送迎するためのスクールバス横田線(横田町・鹿野~高田第一中)の余剰席分を有効活用。朝の通学時間帯のみ、横田線を貸し切りバスから道路運送法に基づく乗り合いバスに変更し、高田第一中生徒のほか、高田高生徒も乗車できるようにした。運賃は中学生以下無料。
期間は今月18日~9月30日の平日のみで、運行事業者は横田線を運行する㈲奥州交通(加藤隆史代表取締役)が担う。発車時刻は、鹿野バス停が午前7時25分、岩手横田が同7時28分、金成口が同7時32分、西宿が同7時34分、堂の沢が同7時35分で、高田第一中が同7時50分、高田高校前が同8時の予定。今後は、路線の利用状況を見極めながら、10月から本年度末までの運行について検討し、10月以降の運行にかかる経費は、市議会9月定例会に補正予算案を上程することとしている。
議員らからは「町内の運行ルートは一部が農道で、トラクターも通行したり、せまい部分がある。ルートや停留所変更の見通しは」などと質問が上がった。
馬場勝基まちづくり推進課長は「ルートについては随時、安全面を考慮しながら検討したい。ルートが変わる場合は、生徒や陸前高田住田線の沿線の方々にもお知らせする」と回答した。
市では、スクールバス横田線を乗り合いバスに転用するにあたり、保護者らへの説明会も実施。現在は、高田高で2学期の授業が始まっており、朝の横田線は通学する高校生のほか、部活動に向かう中学生が利用している。通学する中高生が混乗しての本格的な運用は24日以降となる見込み。
馬場課長は「中学生や高校生を学ぶべき場所まで無事に送り届けることが一番。人口減少が続く中で、未来をつくっていく子どもたちのために、公共交通の立場から少しでも協力できれば」と話している。






