まちなかをミュージアムショップに オリジナル商品続々誕生 市立博物館のキャラクター「せき坊」と「どんこ博士」
令和8年8月23日付 7面
陸前高田市高田町の中心市街地をメインに、市立博物館(菅野義則館長)のオリジナルキャラクター「せき坊」と「どんこ博士」を用いた商品が続々誕生し、新たな陸前高田の土産物として好評を博している。同館は「『まちなかミュージアムショップ化計画』として、地域活性化につなげたい」と関係機関との連携を強めていく考えだ。(三浦佳恵)

せき坊(©陸前高田市立博物館)

とどんこ博士(©陸前高田市立博物館)
同館の「せき坊」は、矢作町板橋山遺跡で発見された縄文時代晩期の「人面付石棒」をモデルに、約20年前に誕生。「どんこ博士」は、旧海と貝のミュージアムで平成16年に開かれた企画展で初登場し、東日本大震災後は博物館のキャラクターとなった。
同館は昨年、これらのキャラクターを商標登録し、申請を受けて商品などに無償で使用できる体制を整備。今年5月には、地元事業者らにキャラクターの使用説明を行った。
高田町の商業者らでつくる「高田まちなか会」会長で、東京屋カフェの店主・小笠原修さん(65)は、先陣を切ってオリジナル商品の開発に着手。6月には、せき坊、どんこ博士のそれぞれをイメージしたブレンドコーヒーのドリップパック(税込み350円)を発売。7月には2種類のトートバッグ(同2400円)も加え、店内や道の駅高田松原で取り扱っている。
小笠原さんは「博物館の取り組みは刺激になり、新たなビジネスチャンス。各事業者でアイデアを出し、取り組んでもらいたい」と期待を寄せる。
専用ののぼり旗を掲げてオリジナル商品を並べるのは、酒と和雑貨の店「いわ井」。せき坊の刺しゅうキーホルダー(同800円)や、矢作町の㈱タイム缶詰と共同で手がけたサバの味噌煮缶詰(同500円)を扱う。
まちづくり会社・陸前高田ほんまる㈱では、せき坊、どんこ博士に加え、同館のツチクジラのはく製「つっちぃ」も商品化。マスキングテープ(同400円)とトートバッグ(同500円)各3種を手がけ、博物館内のカプセルトイ(ガチャガチャ)で購入できる。
マスキングテープは、いわ井と交流施設ほんまるの家では同450円で販売。ほんまるの熊谷桃子さん(31)は「普段使いができる実用的で、かわいいグッズにした。陸前高田を知ってもらう贈り物にもしてほしい」と話す。
いわ井の店主で、ほんまるの代表取締役でもある磐井正篤さん(69)は「面白い試み。博物館と交流ができれば、互いにお客さんも紹介し合える。様子を見ながら、新たな商品も考えていきたい」と先を見据える。
ほかに、市観光物産協会はトートバッグ2種類(同1500円)とステッカー3種類(同220円)を販売中。博物館には、米崎町のK─FOODSによるアクセサリーのカプセルトイ(500円と300円)もある。
同館では、キャラクターグッズを各店舗で扱ってもらうことで、まちなかなどの周遊や経済循環につなげたい考え。佐々木翔主事兼学芸員(39)は「この取り組みが、官民連携のモデルケースとなれば。博物館としても、情報発信などを図っていきたい」と話している。






