〝将来の姿〟思い描く 大船渡高校の進学インターンシップ事業 教員志望の3年生 気仙3市町の小中学校で活動

▲ 朝活動や授業の見学などを通し、教員という仕事のやりがいや魅力を学ぶ大高生=猪川小

 大船渡市の県立大船渡高校(石井美樹子校長、生徒369人)は、今月24日から9月1日(火)までの日程で、本年度進学インターンシップ事業を展開している。教員志望の3年生を対象としており、1~6人ごとのグループに分かれて気仙3市町の小中学校で活動。授業の見学や児童・生徒との交流を通し、生徒たちが自身の〝将来の姿〟を具体的に思い描く機会としている。(新沼麻波)

 

 同事業は、教育現場での体験や取材を通して志望の動機を深めるとともに、教育職を目指す意欲を高め、進路目標実現に向けた取り組みの充実を図ることが目的。教員を志す3年生16人が参加し、大船渡市7校、陸前高田市5校、住田町2校の合わせて14小中学校がインターンシップを受け入れた。
 このうち、大船渡市猪川町の猪川小学校(佐々木哲校長、児童237人)での活動は26日に行われ、大船渡高校の松田成世さん、斉藤光凜さん、大和田真菜さん、佐藤光璃さんが訪問。学校の業務内容の一端を体験し、教師という仕事のやりがいや魅力を肌で感じた。
 職員室であいさつしたあと、松田さんと斉藤さんは1年生、大和田さんと佐藤さんは2年生の教室にそれぞれ赴き、朝活動の様子を見学。課題に頭を悩ませる児童を指導したり、健康観察を通して体調に気を配ったり、ふざけてしまう児童には根気強く声をかけたりと、一人一人に寄り添う教員の姿を見て、子どもたちとの関わり方を学んだ。
 その後は、1校時から4校時まで、各学年の教室を巡って授業を体験。休み時間には児童と交流したほか、給食、掃除も一緒に取り組み、佐々木校長から話を聞く時間も設けられた。
 見学しながら熱心にメモを取った松田さんは、「分からないとき、できないときの声かけや、騒いでしまった場合にどういうふうに『駄目だよ』と教えるのかを見ていた」と、児童との接し方を間近で学んだ様子だった。
 斉藤さんも教員という仕事について理解を深め、「教員が明るく接すると、子どもたちもそれを読み取ってクラス全体が楽しい雰囲気になっていた。自分が教員になったときも、叱る際はしっかり叱りつつ、明るいクラスを目指していきたい」と将来に向けた意気込みを語っていた。