高田第一が全国制覇 福島で「GIANTS杯チャンピオン大会」 読売巨人軍主催 3年生引退前に有終の美
令和8年8月28日付 6面
陸前高田市の高田第一中学校野球部が、福島県白河市でこのほど開催された読売巨人軍主催の全国大会「第2回GIANTS杯チャンピオン大会」で初優勝を飾った。チームとして重点的に強化を図った打撃力を武器に、全国舞台で選手らが躍動。チームを引っ張ってきた3年生の引退前最後の大会で、有終の美を飾った。
高田第一は、今年5月に盛岡市で開かれた「第5回GIANTS杯県中学軟式野球大会」に初出場し、8チームでのトーナメント戦を制して全国切符を獲得。全国大会には、高田第一のほか、青森県の弘前市立東、福島県の泉崎、白河第二、茨城県の土浦第二・土浦第五、群馬県のKJBクラブスポ少、東京都のテックジュニア、足立ボンズ、福井県の南越の1都6県の代表9チームがエントリーし、優勝を争った。
2回戦から登場した高田第一は、初戦から打線が火を噴き、南越に11─4の六回コールド勝ちで4強入りすると、準決勝は泉崎に6―1で勝利し、弘前市立東との決勝に進んだ。
後攻の高田第一は、0─0で迎えた三回、先頭の9番・佐々木旺介選手の内野ゴロが敵失となり、二塁まで進むと、続く1番・新沼朔哉選手が左中間を破る適時二塁打を放ち1点を先制。四回には、四球や敵失などで好機をつくると、新沼選手の左前適時打などでこの回一挙4点を奪い、突き放した。
守りでは、主戦の伊藤宗志選手と2番手の菅野光翔選手が、五回まで相手打線を封じた。六回に相手の反撃に遭い、犠飛で1点を失ったものの、最少失点で切り抜け、最終回の攻撃も抑えて優勝。マウンド上に集まったナインは喜びを爆発させ、最優秀選手賞には、榊原愛生主将が選ばれた。
山根健史監督は「悔しい思いも多かったが、プレーや日常生活でも3年生がチームを引っ張り、目標に向かって努力してきた。3年生には感謝しかない」と選手らの頑張りをたたえた。
伊藤選手(3年)は7月中旬、指の剥離骨折で離脱。約1カ月のリハビリを経て、ぶっつけ本番で今大会に臨み、初戦こそやや乱れがあったものの、準決勝、決勝はエースらしい安定感のある投球でチームを頂点に導いた。「初戦は緊張もあったが、後ろ(守備)がしっかり守ってくれて頼もしかった。エースとして優勝でき、このメンバーで戦う最後の大会で最高の終わり方ができた」と胸を張った。
中継ぎ登板で無失点の「パーフェクトリリーフ」の活躍を見せた菅野選手(同)は「伊藤選手からマウンドを引き継ぎ、無失点でいこうと投げた。3年生最後の大会で、みんなで打って守って優勝という思い出をつくることができてうれしい」と喜びを口にした。
県大会後の気仙地区中学校総合体育大会では、初戦敗退で涙をのんだ。榊原主将(同)は「本当に悔しくて泣いた。でも、中総体で負けてしまったからこそ、この全国大会で優勝する意識ができたのだと思う」と振り返る。
「ここまで連れてきてくれた家族や監督、コーチ、地域の方々に、優勝して感謝を伝えたかった。力を入れて練習してきた打撃を発揮して、優勝という目標を達成できた。この3年間、悔しい結果が多かったけど、最後に良い形で終わることができ、主将としても、プレーヤーとしても幸せだった」と榊原主将。新チームとして始動した後輩たちに向けて「全てがうまくいくわけではないが、みんなで協力すれば必ず良い結果がついてくる」とエールを送った。
大会結果と優勝した高田第一のメンバー次の通り。
▽2回戦
高田第一 11―4 南 越
(六回コールド)
▽準決勝
高田第一 6―1 泉 崎
▽決勝
弘前市立東
0000010|1
001400×|5
高田第一
(弘)福士、佐々木─小比類巻
(高)伊藤、菅野光、福田─鈴木
※陸前高田市立高田第一中学校▽監督=山根健史▽コーチ=山根正司、畠山晃男▽マネジャー=金野晴樹▽選手=榊原愛生(主将)、伊藤宗志、吉田想、村上湊一朗、新沼朔哉、渡邊椋太、菅野光翔、鈴木鳳龍、佐々木旺介、村上琉稀、河野陽菜、福田龍、菅野煌、板林絢斗、佐藤倫人、菅野成明、菅野洋也、小林翔太、菅野奨太、村上洸二朗、菅野悠来、紺野結斗、渡邊雄哉、金濱楓也、美田雪ノ丞、新沼碧士






