市内投票区 「39」→「27」に見直しへ  市選管が再編案まとめ 令和9年度の適用目指す

 大船渡市選挙管理委員会(佐々木一郎委員長、委員4人)は、市内投票区を「39」から「27」に減らす再編案をまとめ、令和9年度からの適用を目指している。10以上の投票所を統廃合する大規模な再編は、平成13年度の旧三陸町との合併後初めて。人口減による過疎化などを背景に、投票区ごとの選挙人名簿登録者数は最多で2000人台、最少で20人台と大きな開きがあり、各投票所に配置する投票立会人や市職員の確保も困難となっていた。現在、再編対象地域ごとに説明会を行っており、市民らの意見を参考にしながら持続可能な選挙執行体制の構築を図る。(高橋 信)

 

9月10日まで行われている住民説明会=大野公民館

 現行の地区別投票所は▽盛2カ所▽大船渡5カ所▽末崎3カ所▽赤崎4カ所▽猪川4カ所▽立根2カ所▽日頃市6カ所▽綾里5カ所▽越喜来4カ所▽吉浜4カ所──の計39カ所。
 再編案によると、「選挙人名簿登録者数200人未満の投票区」を重点対象に見直しを行い、該当する投票所は▽猪川1カ所(大野公民館)▽日頃市3カ所(鷹生地域多目的集会センター、大森公民館、田代屋敷公民館)▽綾里4カ所(野々前しおさい会館、漁村センター、砂子浜生活改善センター、小石浜公民館)▽越喜来1カ所(遊・YOU・亭夏虫)▽吉浜3カ所(増舘会館、根白会館、千歳公民館)──の計12カ所となった。
 市選管は24日から、対象地域の住民向けの説明会を実施。26日夜は猪川町の大野公民館(紺野光男館長)で行われ、約10人が参加した。
 参加者から異論はなく、「仕方がない」という声が聞かれた。紺野館長は「少し寂しいような気持ちもあるが、人口減、高齢化により地域の過疎化が進んでおり、いずれは行われる見直しがこの時期になったということなのだと思う」とうなずいた。
 市によると、選挙人名簿登録者数(いずれもその年の12月1日時点)は、旧三陸町と合併した平成13年に3万6147人だったが、令和7年に2万7660人まで減少。投票区は13年の44から、東日本大震災や大規模林野火災の影響による一部再編を経て、現在39となっている。
 7年の選挙人名簿登録者数を投票区別に見ると、最多は立根町の第19投票区(投票所=立根生活改善センター)の2182人。一番少ないのは三陸町吉浜の第37投票区(投票所=増舘会館)22人で、投票区規模の差が顕著になっていた。さらに選挙事務に従事する市職員や投票立会人の確保も難しくなり、期日前投票が浸透してきた実態も踏まえ、市選管は投票区の再編に踏み切ることとした。
 9月10日(木)まで住民説明会を行い、同月から10月にかけてパブリックコメント(意見公募)を実施する。投票所統廃合に伴う投票機会の確保に向けた支援策を、実効性を見極めながら慎重に検討していく。
 11月15日(日)告示、22日(日)投開票の日程で行われる市長選は、現行の39投票区で実施される。市選管は年度内に市選挙等執行規定を修正し、9年度からの適用を見込んでいる。
 市選管の佐々木崇事務局長は「投票区規模の不均衡解消、立会人など人材の確保に重きを置いて再編案を検討している。今後、住民の意見を伺い、参考にしながら進めていきたい」と見据える。
 投票所見直しを予定している地域は別掲。住民説明会の日時、会場は、市ホームページで閲覧できる。
 問い合わせは、市選管事務局(℡27・3111内線164)へ。