住田町、一関市の条件付き加入決定 GOLD浪漫推進協議会 大船渡で総会 9構成自治体に拡大へ
令和8年8月29日付 2面
岩手、宮城両県7市町でつくる日本遺産「みちのくGOLD浪漫」推進協議会(会長・遠藤釈雄涌谷町長)は28日、大船渡市末崎町の市立博物館で総会を開いた。近く同遺産に追加認定される見込みの住田町と一関市が、構成自治体に加わる議案を全会一致で可決。同日時点では文化庁からの正式な認定通知があり次第、新規加入するという「条件付き」だが、認められれば協議会の構成自治体が気仙3市町を含む9市町に拡大され、連携の輪を広げながら魅力の底上げを図っていく。(高橋 信)
構成自治体の平泉町、大船渡市、陸前高田市、気仙沼市、南三陸町、石巻市、涌谷町のほか、住田町、一関市の首長や教育長、担当職員ら約40人が出席。オープニングアクトとして、気仙沼市の保存会が構成文化財「気仙沼の大漁唄込」を披露した。
遠藤町長は「7年度に他の地域のモデルとなる重点支援地域に選ばれたのは、構成自治体が一丸となって臨んだ結果。全国各地の日本遺産の中でも『みちのくGOLD浪漫あり』と言われるように連携していこう」とあいさつした。
開催地を代表し、渕上清市長は「当市としても構成市町や民間団体との連携をさらに深め、日本遺産を地域の誇りとして次の世代につなげるとともに、観光や地域振興にも生かしていけるよう取り組んでいく」と語った。
議事では、構成自治体の加入や令和7年度事業報告・決算、8年度の事業計画・収支予算の計5議案を協議し、いずれも原案通り承認、決定した。
住田町、一関市の加入は文化庁からの認定通知後に適用するという条件付きで、出席者による温かな拍手で可決。住田町の松高正俊教育長は「今後は構成市町の皆さんと協力しながら、みちのくGOLD浪漫の魅力を発信していきたい」と意欲を語った。
事業計画によると8年度は、11年度の再審査における特別重点支援地域(日本遺産プレミアム)の認定獲得を旗幟として掲げ、ガイド人材の育成事業などに取り組む。構成自治体が宮城4、岩手5の9市町に増え、全体の構成文化財も49点から61点に増える予定であることから、県別ブロック制、諸業務支部分担制を導入する。
また、「みちのくGOLD浪漫〝六感Lab〟」を立ち上げ、さらなる魅力の創出に取り組む。
総会後、出席者は市立博物館で開催されているみちのくGOLD浪漫関連の企画展「黄金を追う人々と大地」を鑑賞した。
日本遺産は、地域の歴史的魅力や特色を通じて国内の文化・伝統を語る「ストーリー」を認定する制度。みちのくGOLD浪漫は、奈良時代から昭和後期まで1250年余りに及ぶみちのくの産金史を点在する各文化財で紡ぐストーリーとなっている。






