〝全館お祭り〟盛況に リアス・ウェーブ・フェス 多彩な催し 880人が楽しむ

▲ チャレンジライブで熱演を繰り広げる出演者ら

 大船渡市盛町の市民文化会館・リアスホールで8月30日、「リアス・ウェーブ・フェスティバル2026」(大船渡ぶんかクリエイティブ主催)が開かれた。音楽ステージやフリーマーケットなど多彩な空間が施設内外に広がり、多くの来場者らが年に1度の〝全館お祭り〟イベントを楽しんだ。(阿部仁志)

 

 同フェスティバルは、平成20年に同ホールが開館して以降、継続して開催。ホールや会議室、市立図書館を併設する複合施設の特性を生かし、市民が音楽や文化活動など多様な分野の成果を発表できる場を設けることで、施設の利用促進につなげるのが狙い。令和5年までは市が主催してきたが、6年からは同館の指定管理者となった大船渡ぶんかクリエイティブが主催している。
 今回は、館内にフリーマーケットや健康測定、茶会、工作教室といったコーナーを設け、大ホールではアマチュアバンドによる「チャレンジライブ」を展開。駐車場には模擬店コーナーも設けられた。
 主催者によると、昨年を約100人上回る880人が来場。降雨にもかかわらず、各コーナーはにぎわいを見せた。
 このうち、チャレンジライブでは、ソロを含む6組による音楽ステージを展開。〝フェス〟らしい本格的な照明装置が使われた中、「初参加」「久しぶりのステージ」というバンドマンらが熱演を大ホールに響かせ、客席からの大きな拍手に笑顔を輝かせた。
 一方、市立図書館では、イベントに合わせた独自企画「いっしょに作ろう!図書館工作教室」を開催。多くの親子が来場し、絵本『バルバルさん』に登場するキャラクターを紙コップやペンなどを使って再現する工作に挑戦した。
 大槌町から訪れた加賀心湊さん(吉里吉里小2年)は「ライオンを作って、顔と体をくっつける部分が難しかったけど、うまくできた。工作が好きで、楽しかった」と話していた。

 

「キッズ茶会」で児童らもてなす

 

キッズ茶会で稽古の成果を披露する子どもたち

 大船渡市芸術文化協会(吉川弘会長)による伝統文化子供教室「茶道カメリア教室」は、同日のリアス・ウェーブ・フェスティバルで「キッズ茶会」を開いた。参加した児童・生徒らが、この日限りの茶席で稽古の成果を披露した。
 教室は、表千家大船渡清和会(山口宗松会長)が主管し、4~17歳を対象に毎年開いているもの。本年度も4月から教室を開き、児童・生徒らを指導している。
 この日の茶会には、教室に通う未就学児から中学生まで12人が着物を着て参加。お点前や補助役の半東、菓子とお茶を運ぶ係などで役割分担し、同会の会員らのサポートも受けながら来場客をもてなした。
 夏を感じさせるアサガオや、床の間をイメージした置物が配された会場で、子どもたちは来場客に対し「お茶をどうぞ」「(器を)お下げします」と丁寧な所作で接した。もてなしを受けた来場者は「ありがとう」と自然とほおが緩み、ゆったりとした空間に心を癒やした様子だった。
 初めて教室に参加したという中村瑛志さん(赤崎小1年)は「『お菓子をどうぞ』と言うことなどをがんばって、楽しかった。また参加したい」と話していた。