鳥獣対策や道路整備求める 大船渡で対県要望 高校存続への考えもただす
令和8年9月2日付 2面
住田町による対県要望は8月31日、大船渡市猪川町の県大船渡地区合同庁舎で行われた。県と達増拓也知事に対し、町は鳥獣被害対策や危険箇所が生じている道路の整備を求めたほか、住田高校存続と県立高校再編への考えもただした。
対県要望は、次年度予算編成作業を前に、市町村が抱える諸課題の解決に向けた予算配分や事業実施を求めるもの。同町からは小向正悟副町長や佐々木春一議長らが出席し、達増知事に13項目の要望書を手渡して説明を行った。
要望のうち、鳥獣被害対策の強化については、クマを人里に寄せ付けないよう、県が管理する河川や道路での誘因木除去や刈り払いを要請。昨年、世田米商店街でクマが出没した事例や、町営住宅付近のやぶが繁茂して獣道が生じている現状を伝えた。
これに対し、県は「治水上必要な範囲や、県民が多く利用されている箇所を優先して草刈りなどを行っている。必要な予算の確保に努めながら、出没防止を意識して適正に維持管理する」とした。
一方、道路整備の要望では主に、世田米字川口地内の国道107号の斜面に岩塊や多数の危険木がみられ、被害が懸念されることを報告。過去には倒木も発生しており、落石と併せて早期の対策を求めた。
県は「令和7年度に予備設計に着手し、本年度も引き続き進めている。併せて、道路パトロールによる現場把握に努める」と回答した。
このほか、町教委は住田高校の存続に関して、「いわて高校魅力化推進事業・重点推進校」として町や同校が行っている取り組みを紹介。「高校存続の判断にあたっては、再編計画に定める募集停止の基準に画一的にあてはめず、多様な学びの場としての高校存続の意義を拝察いただきたい」と述べた。
また、県教委が8月に公表した推計で、同校が令和10年度に募集停止となる可能性が示されたことにも言及。「入学生募集に力を入れている関係者にとって説明もない中での公表であり、(関係者の努力に)水を差すもの。10年度に高校がなくなるのかという質問を一般の方から受けており、本年度に受験を考えている生徒にも影響する可能性がある」と、県立高校再編への丁寧な対応を要請した。





