安心安全な体制構築へ 高田松原花火実行委 協力団体と定例の報告会

▲ 出席者からの質問に耳を傾ける高田松原花火実行委の大坂委員長(写真奥右)と石川副委員長(奥左)

 10月11日(日)に陸前高田市高田町の高田松原運動公園で花火大会「高田松原花火2026」を開催する高田松原花火実行委員会(大坂智央委員長)と大会協力団体による定例の報告会は2日、市役所で開かれた。協力団体との会合が報道陣に公開されたのは初めてで、大会開催に向けた各種取り組みや当日の交通規制、駐車場等の決定事項、収支状況などを共有。本番まで約1カ月となる中、同実行委では関係機関との調整を進め、安心安全な運営体制の構築を見据える。(菅野弘大)

 

 同実行委は、昨年5月に突然中止となった「三陸花火大会」において、当日出店・出演する予定だった地元事業者を中心とした市民有志が開催した代替イベント「陸前高田 名前のないまつり」の企画メンバーらが母体となって組織。今年4月に正式に実行委として動き出し、新たな花火大会「高田松原花火」の開催に加え、三陸花火のチケット代未返金者に対する実態調査にも乗り出した。
 開催にあたっては、市、陸前高田商工会、市観光物産協会、高田まちなか会と協力協定を締結し、協力団体として連携。毎月定例で会合も行い、収支状況を報告するなど、透明性のある運営に努めている。
 同日は、大坂委員長と石川織枝副委員長のほか、協力団体の8人が出席。石川副委員長が、今月1日時点における大会開催に向けた進捗状況を報告した。
 大会概要の説明によると、来場者の見込み数は6000~7000人。当日は打ち上げ花火のほか、フード、スポンサーブースの設置、ステージイベント、高田松原マルシェ(仮称)の開催などを予定する。花火の打ち上げは㈱マルゴー(山梨県)と㈱ワキノアートファクトリー(福岡県)の2社が担当する。
 開催時間は正午~午後9時30分で、駐車場の開場時間は午前11時から。花火の打ち上げは午後7時から1時間程度を予定している。
 花火打ち上げおよび観覧エリアとなる高田松原運動公園周辺や中心市街地、気仙町の一部では、大規模な交通規制を実施。会場周辺には駐停車監視強化エリアを設定し、交通環境の安全維持に努める。
 駐車場は5カ所設置。それぞれに入庫可能時間を設けることで、渋滞などの混雑緩和につなげる。一部駐車場からは会場までのシャトルバスを運行する。
 8月の活動報告では、防災有識者を含めた市民ボランティアの協力を受けて実施した、津波発生を想定した避難計画策定のための訓練について説明。大船渡市の大船渡温泉が花火の観覧を含めた特別ツアー付きプランの販売を開始したことなども示した。
 チケット代未返金者に対する実態調査については、未返金とされる1700組のうち、8月31日時点で394件の回答があった。同実行委では、今大会における未返金者への割引措置を行っており、これを利用して今大会のチケットを購入している人もいるという。
 なお、収支報告については非公開で行われた。
 会合終了後、報道陣の取材に対応した石川副委員長は「現時点で約1500人の方にチケットを購入いただいている」とし「チケットの売り上げや協賛金の状況など、協力団体の方々に包み隠さずお話しさせていただき、今後の広告宣伝などについて『協力する』との温かい言葉も頂戴した。安心安全にお越しいただいて、楽しんでもらえる大会を目標に取り組んでいきたい」と述べた。