「震災15年復興祈念感謝式」「市制施行70周年記念式典」 11月7日に同日開催 市当局が全員協議会で説明 奇跡の一本松ホール会場に
令和8年9月4日付 1面
陸前高田市は11月7日(土)、高田町の奇跡の一本松ホールで「東日本大震災15年復興祈念感謝式」と「市制施行70周年記念式典」を開催する計画を示した。感謝式には、震災復興、支援に協力した国内外の関係者を招き、改めて感謝を伝える機会とする。70周年記念式典は、昨年開催を予定していたもので、昭和30年1月の市制施行から震災などを乗り越えて発展してきた同市の歩みを振り返る。市では、それぞれの式典開催に向けて出席者の調整や内容を詰めており、順次情報を公開していく見通し。(菅野弘大)
二つの式典の開催については、3日に市役所で開かれた市議会全員協議会で市が説明した。
感謝式は、今年が震災15年の節目であること、国の第2期復興・創生期間が令和7年度末で終了し、新たなフェーズに入ったことなども踏まえ、津波で甚大な被害を受けた同市の復旧・復興を支えた国内外の関係者らに改めて感謝を伝える場とする。
同市の復興などに継続的に関わった民間企業や団体(公的機関、個人は除く)を選定し、式典出席へ向けて連絡調整を進める。現時点で100を超える企業、団体が候補となっており、当日は記念品の贈呈などを計画。このほか、同市とゆかりのある関係者の協力も得ながら、震災からの復興の歩みやその後の新たなまちづくりを発信する企画も見据える。
70周年記念式典は、これまでの市政の歩みを振り返るとともに、先人のたゆまぬ努力と市の発展に尽力した住民らに感謝と敬意を表し、まちづくりを次世代に継承する決意を新たにする機会に位置づけて開催。同市では、昨年が市制施行70周年にあたり、記念式典の開催も計画していたが、佐々木拓市長は昨年4月の記者懇談会で「(大規模林野火災が発生した大船渡市の)復旧、復興に全面的に協力する」と、式典を翌年に延期する意向を示していた。
式典には、市や市内団体の関係者、来賓らの出席を予定するほか、功労者の表彰や伝統芸能発表等のアトラクション、未来に向けたメッセージの発信を検討。市民の参加も想定しており、市では今後、募集方法などを周知することとしている。
市では昨年度から「市制施行70周年記念」を冠する民間事業を募集するなどして機運を高め、昨年度は、高田町の夢アリーナで開かれたバレーボール大同生命SVリーグ女子の埼玉上尾メディックス(埼玉上尾市)のホームゲームや、同町内で催行された氷上神社と天照御祖神社の合同式年大祭(高田町五年祭)が冠事業として行われた。本年度は、6月に奇跡の一本松ホールで公開収録が行われたNHK番組「東北しゃべり亭 出張版in陸前高田」のほか、来月からスタートする「第60回市民芸術祭」、10月の「高田松原花火2026」に冠がついている。
議員らからは、企画の詳細を尋ねる質問に加え、「震災15年をどのように捉えて感謝式を開催するに至ったのか」などと声が上がった。
佐々木市長は「市制施行70周年を祝う式典を行う前に、まずはこれまで震災支援などでお世話になった方々にしっかりと感謝の意を伝えたうえで、70周年以降の本市の歩みに移りたいという思いがある」と意図を説明した。
11月7日は、午前9時30分から「東日本大震災15年復興祈念感謝式」、同11時30分から「市制施行70周年記念式典」を開催。翌8日(日)には、市内でディズニーキャラクターなどが出演する「県政150周年記念パレード」も予定されている。






