入洞者数5万人を達成 観光センター新装後約2年4カ月で 上有住の滝観洞 セレモニー開き節目祝う(別写真あり)

▲ 滝観洞観光センターの新装後5万人目の入洞者となり、千葉専務(左端)から祝福を受ける坂本さん一家

 住田町上有住の観光地・滝観洞の入洞者が5日、滝観洞観光センターがリニューアルした令和6年4月からの累計で、5万人を突破した。同日は、センターを指定管理する住田観光開発㈱(松田栄社長)がセレモニーを開き、節目の来訪者に記念品を贈呈。同社では引き続き、SNSなどによる情報発信や多彩なイベント企画を通じて、町が誇る国内屈指の鍾乳洞をPRし、地域のにぎわいにつなげる。(阿部仁志、菅野弘大)


 施設リニューアル後5万人目の入洞者となったのは、宮城県仙台市から訪れた坂本純也さん(37)・唯香さん(37)夫妻と長男の越希さん(小学1年)、長女の柚香ちゃん(保育園年少)。洞窟に興味がある子どもたちのために、一家で初めて足を運んだ。
 同センター前で行われたセレモニーでは、坂本さん一家がくす玉を割り、節目を祝った。続いて、同社の千葉孝文専務が町産のスギ材を使った記念の盾と、お土産用に販売しているそばやアヒージョの詰め合わせセットを贈呈した。
 洞内を歩いた越希さんは「とても楽しかった。記念の盾をもらえてうれしい」と笑顔。唯香さんは「まさか5万人目になるとは思わずびっくりしたが、うれしい。とてもきれいな場所でまた来たい」と話した。
 滝観洞は全長3600㍍余りにおよぶ国内屈指の鍾乳洞で、迫力ある岩肌の造形や地下水系が織りなす神秘的な景観が見どころ。最奥部には高さ約60㍍のドーム型の空間と、落差29㍍を誇る国内最大級の洞窟内滝「天の岩戸の滝」があり、同センターとともに、住田の主要な観光資源として広く親しまれている。
 同センターは、老朽化に伴い令和6年4月27日にリニューアルオープン。物販スペースや食堂、天の岩戸の滝をイメージした名物「滝流しそば」の体験スペースなどが整備された。
 同社によると、リニューアル前の入洞者数は年間1万人ペースで推移していたが、リニューアル後は来場者が増加。同社の第55期事業年度(令和7年2月1日~8年1月31日)で2万390人となり、平成3年度以来34年ぶりの年間2万人突破を果たした。
 施設が新しくなったことに加え、入洞前の案内、説明に重点を置いたことで「心配なく入れる」とリピーターも定着。力を入れて取り組むSNSでの情報発信も奏功し、大学生などの若者も足を運んでいるという。
 今年も、新装前から続く恒例行事に加え、6月には「清流まつり」を初開催。イベント企画、情報発信に力を入れながら、さらなる誘客を見据える。
 千葉専務は「想定を上回るペースで5万人を達成できた。これを皮切りに、次は10万人を目指して集客、PRに取り組んでいきたい」とし、「洞内は年間を通じて気温が安定しており、夏以外の季節も楽しむことができる。いつの時期でも足を運んでもらいたい」と呼びかける。