線状降水帯確認されず 気仙3市町 目立った被害なし 発生予測に警戒強める
令和8年9月8日付 1面
気仙地方は7日、前線や低気圧の影響により、朝から大雨と強風に見舞われた。盛岡地方気象台は前日のうちに県内に「線状降水帯半日前予測」を発表しており、気仙でも7日は学校の休校措置がとられるなど警戒が強まった。同日午後5時現在、線状降水帯の発生は確認されず、各市町や県によると、大きな被害やけが人の情報は報告されていない。
同気象台は7日午前9時53分、気仙両市に暴風警報、住田町に強風注意報を発表。午後0時36分には気仙両市に「レベル2土砂災害注意報」を、陸前高田市に「レベル2大雨注意報」を発令した。
同気象台によると、同日午後4時現在の降水量は、大船渡が56・0㍉、住田が45・5㍉を記録。1時間当たりの最大降水量は、大船渡が11・0㍉、住田が10・0㍉だった。大船渡では、午後2時44分に最大瞬間風速18・3㍍を観測した。
気仙3市町のうち、陸前高田市は午前8時に災害警戒本部を立ち上げ、同9時30分に「警戒レベル3高齢者等避難」を市内の土砂災害警戒区域等と河川の浸水区域、中小河川付近の世帯に発令した。
市内11カ所に指定緊急避難場所を開設し、最大で9世帯18人が身を寄せた。小友地区コミュニティーセンターに夫婦で避難した80代男性は「自宅のそばを流れる小川があふれる可能性があり、7月の土砂災害避難訓練にも参加したので、今回も避難した。早く帰れればいいが」とテレビのニュースを見つめていた。
市は午後4時、災害発生の可能性が低くなったとして、高齢者等避難を解除し、指定緊急避難場所も閉鎖した。
小中学校は、陸前高田市内の全校が休校。住田町では午前10時以降休校とし、児童・生徒を迎えにきた保護者へ引き渡した。大船渡市教育委員会は各校に状況に応じて安全な対応を取るよう通知し、一部が下校時間を早めるなどした。気仙地区内の県立高校は、午前中の早いうちに授業を終えて生徒を下校させた。
公共交通機関は、三陸鉄道リアス線が盛―宮古間の運行を見合わせ、盛―釜石間では午後3時30分すぎの便から運転を再開した。路線バス・陸前高田住田線は、住田高校─イオンスーパーセンター陸前高田間で午後5時20分発の便を運休した。
高田松原津波復興祈念公園は、市が警戒レベル3高齢者等避難を発令したのを受け、午前10時10分から公園、東日本大震災津波伝承館、道の駅高田松原を臨時休館とした。






