2026市長選/立候補表明 現職のみ 告示2カ月前 出馬探る動きも
令和8年9月15日付 1面

渕上清氏
任期満了に伴う大船渡市長選は、11月15日(日)の告示まで残り2カ月となった。立候補を予定しているのは、1期目の現職・渕上清氏(68)=盛町=の1人のみ。しかし、今月に入り出馬を模索する動きが見られ、選挙戦となるかどうかが焦点となる。同時に渕上氏が現任期を踏まえ、今後どのような公約を打ち出すかに注目が集まる。
「次の新たなまちづくりの形を築いていきたい」
現任期で最後となる市議会定例会に臨む渕上氏が、10日に行われた一般質問の答弁でそう語った。地区公民館の地区センター化に関する議員とのやり取りの中での発言だったが、市長職続投への強い意欲をのぞかせた。
渕上氏は8月中旬、再選を目指して正式に立候補を表明。前回選同様、無所属で臨み、政党推薦を求めない。
前回選では▽地元の産業を強く元気に▽若者の活躍でみんな笑顔に▽支え合ってみんな幸せに──からなる「未来への3本柱」を掲げ、就任後は経済と子育て分野を軸とした政策に注力。昨年2月に発生した大規模林野火災の陣頭指揮も執ってきた。
市民からは「市民の声に親身になって耳を傾けてくれる市長だ」と評価する声が聞かれる一方で、「この4年間の具体的な成果ははっきり分からない」との見方もある。
渕上氏の後援会(今野武義会長)は、市内に12支部を設置。今月12日、渕上氏を交えて会合を開き、結束を強めた。今後、大船渡町内に事務所を構える予定で、公務で多忙な渕上氏に代わり、1期目の実績をアピールしながら支持拡大への活動を加速させていく。
今野会長は「市長の公務の状況などを後援会でも把握するよう努め、再選に向けて全力でサポートしていきたい」と力を込める。
一方で、市のかじ取り役への出馬を表明したのは現時点で渕上氏のみで、ほかに立候補の動きは表面化していない。こうした市内に広がる無風ムードを問題視し、前回選に挑んだ男性が水面下で立候補の可能性を探っている。
この男性は今月上旬、政治団体を届け出た。団体活動の一環で、近く市内で座談会を開き、市長選や市政課題全般などに関し、市民と意見を交わす。その前後に辻立ちも行うこととしている。
男性は「このまま無投票でいいのか。今の市政に市民はみんな満足しているのか」と主張。「今後応援してくれる人、団体を探しながら、立候補の可能性を模索したい」とする。
4年前の前回選では、渕上氏を含め新人5人が立候補し、混戦となった。告示1カ月前の段階で新たに名乗りを上げた候補も見られたこともあり、構図が固まるまでにはしばらく時間がかかりそうだ。
今市長選は12月2日(水)の任期満了に伴うもので、市制施行から数えると通算21回目。無投票に終わったのは昭和55年を最後に3度しかなく、40年以上にわたり選挙戦が繰り広げられてきた。今回も選挙戦となれば、11月22日(日)に投開票が行われる。
市選管によると、市有権者数(18歳以上)は今月1日現在、2万7288人(男1万2990人、女1万4298人)。前回選の投票当日有権者2万9301人と比べると、2013人少ない。






