消防士らが救助技術磨く 気仙両市と大槌町で ロープレスキュー競技会
令和8年9月15日付 7面
消防士らが救助技術を争うロープレスキュー全国競技会「崖」(実行委員会主催)は14日まで3日間にわたり、気仙両市と大槌町で開かれた。気仙を含む全国の18チームが出場し、さまざまな想定で高所から安全に人を救助する競技に挑戦。技術を磨くとともに、防災の発信に努めた。(齊藤 拓)
ロープレスキューは、崖下や高いビルなど現場への到達が困難な場所における技術で、ロープと救助資・機材を使用して取り残された人を救助する。
大会は、普段の活動成果の披露や技術の向上が目的。今回は気仙両市のほか、今年4月に林野火災があった大槌町を開催地に加えて3市町開催とし、競技の様子は一般住民も観覧可能とした。
12日は大槌町市街地で競技を実施。会場を陸前高田市に移した13日は、はじめに高田町の奇跡の一本松ホールで激励式が行われ、佐々木拓市長が「震災15年の節目の年に、こうした競技会が陸前高田でも開催されるという意義は大きい。この地に込められた教訓や思いも感じてほしい」と祝辞を述べた。
その後は同町内5カ所で競技が始まった。このうち市消防防災センターでは、低所に転落した車両から人を救助する想定で行い、資・機材で固定したロープを屋上から下げて隊員が降下。要救助者を担架に乗せ、他の隊員らが屋上から引き上げた。
また、14日には、大船渡市末崎町の碁石海岸と、大船渡町のキャッセン大船渡周辺の合わせて5カ所で競技を実施した。
大船渡町内では、川の中州に取り残された人を救助する想定の競技も実施。大船渡プラザホテルと、隣接するおおふなぽーとの間にロープを渡し、中間にある植え込みを目指し隊員がロープをつたって移動した。
救助担当の選手とロープの扱いを担当する選手らは、互いに声を掛け合いながらロープの張り具合などを的確に調整。緊張感の中、「ナイス登はん!」と鼓舞し合い、制限時間内での救助完了へ力を振り絞っていた。
実行委の村上浩朗委員長は「高所での救助はけがや転落を防ぐとともに、リーダーが救助プランを早期に決めて隊員と共有することが重要。全国の消防職員が技術向上へ日々努力している姿を、もっと知ってもらえたら」と話した。






