10月4日に防災訓練 市全域で実施 5000人規模の参加想定 市と地区消防組合主催 北小で共助強化の体験も
令和8年9月23日付 1面
大船渡市と大船渡地区消防組合は10月4日(日)午前7時30分から9時まで、市全域で防災訓練を実施する。東日本大震災や県が公表した最大クラスの地震・津波と同程度の災害を想定し、約50の機関・団体、市民約5000人の参加を見込む。本年度は緊急時における「共助」の機能強化に向け、大船渡北小学校を会場とした避難所運営や炊き出しの訓練、消火器・救命講習体験を行うほか、県防災ヘリコプターによる要救助者救出など関係機関との連携訓練も予定している。(高橋 信)
訓練は、津波発生時の安全・迅速な避難体制と、防災関係機関相互の連携・協力体制の確立を図ろうとのもの。盛岡地方気象台、釜石海上保安部、県、大船渡警察署をはじめ、前年度比12増の約50機関・団体が参加する。
10月1日(木)にマグニチュード(M)7・5、震度5弱の地震が発生し、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表され、4日午前7時30分ごろ、三陸沖を震源とする震度6弱の地震で本県沿岸部に大津波警報が出たという想定で実施する。
津波の最大波10㍍超、大船渡港への津波到達予想時刻は午前8時とし、市は避難指示を発令。市内各地で家屋の損壊、停電、断水、孤立地域の発生などが確認され、地震に伴う建物火災なども想定に含めて行う。
主な内容は▽避難・安全確保▽初動体制の確立▽情報収集伝達▽その他▽大船渡北小を会場とした訓練──。
避難・安全確保では、市民による避難と避難誘導、消防団員による安全確保を行う。初動体制の確立では、警報の発令や災害対策本部、地区本部の設置の流れなどを再確認する。
情報収集伝達では地区別被害状況、避難状況、監視カメラによる津波監視を展開。自主防災組織などによる独自の訓練実施も呼びかける。
さらに、本年度は県立大学防災復興支援センター協力のもと、震災時に実際に避難者が身を寄せた大船渡北小体育館での避難所開設、炊き出し訓練などを実施。同館には簡易パーティションや段ボールベッドを置き、非常持ち出し品の展示、新聞紙を使った簡易スリッパの製作体験、ドローン操作訓練、県防災ヘリコプター、はしご車による要救助者救出訓練、消火器体験、救命講習も行われる。
防災訓練は毎年実施しており、昨年度の総参加者数は5849人だった。
時間の経過とともに震災の教訓の風化が懸念される中、市は本年度、訓練とは別に、共助の担い手となる新たな地域防災リーダーを育成しようと、12月12(土)、13(日)の両日、防災士の資格を取得できる研修を市内で初開催する。
市危機防災対策課の佐藤誠課長補佐は「災害から命を守るためには、まず自助、そして共助が大切。全国各地で自然災害が多発化、激甚化しており、訓練を通じて自分の命は自分で守るという意識を広げる機会としたいし、同時に共助機能の強化も図れれば」と話す。
問い合わせは、同課(℡27・3111内線239)へ。





