大船渡中改修に着手へ 工事契約議案を可決 市議会定例会最終本会議で

▲ 7年度各種決算や8年度一般会計補正予算などを議決し、閉会した9月定例会

 大船渡市議会9月定例会は28日、最終本会議が開かれ、令和7年度一般会計や各種特別会計など決算9件を原案通り認定したほか、8年度一般会計補正予算案や、同日追加提案された1件を含む議案計9件を可決し、閉会した。追加議案は大船渡中学校統合に伴う改修工事の請負契約で、校舎や体育館などを大規模に改修する。契約金額は8億6238万円で、期間は10年1月まで。(高橋 信)    


 認定したのは、決算審査特別委員会(委員長・三浦隆議員)が審査した7年度各種決算の計9件。このほか、8年度一般会計補正予算や条例改正など議案9件を可決した。
 現大船渡中は昨年4月、旧大船渡中と旧末崎中が統合して開校。教育環境の充実のため改修工事を行うこととした。
 請負業者は、同市の㈱匠建設(中嶋豊代表取締役社長)。鉄筋コンクリート造3階建て(延べ床面積6165平方㍍)の校舎、鉄骨造平屋建て(同1516平方㍍)の体育館はともに昭和57年に建築され、特別教室などの一部を除いてほぼ全面を改修する。
 床、内壁、天井は張り替え、外壁は塗装し直す。屋根は既存のものに新しい部材をかぶせるカバー工法で更新する。
 代替の仮設校舎は用意せず、生徒たちが現校舎を利用したまま改修する「居ながら工事」を行う。普通教室から始め、工事で教室を使えない間、授業は別教室で行う。
 体育館はアリーナ全面を一新し、断熱工事を行う。同館には空調設備を設置せず、他自治体の動向や技術的な課題などの情報収集に当たる。避難所機能を高めるため、トイレの洋式化、多機能トイレ、高齢者用スロープの設置を計画している。
 体育館の工事中、部活動や体育などの授業は周辺施設を利用する方向で調整する。音楽室は部活動の地域展開を見据え、現在の2階から1階に移す。
 質疑では、議員が工事中の生徒への影響などについてただし、花崎誠教育次長は「工事の音などが懸念される。第1期、2期、3期と工期を分け、子どもたちの学習の影響を最小限に抑える形で進めていく。授業にも支障がないようにする」と答えた。
 8年度一般会計補正予算は、歳入歳出に5億7264万円を追加し、補正後の総額を265億7696万円とした。
 主な歳出は▽財政調整基金積立金3億8300万円▽道路・河川等維持補修事業8347万円▽物価高騰対策事業者支援事業2160万円▽消防団員被服等貸与事業1996万円▽ふるさと納税事業729万円――など。
 物価高騰対策事業者支援事業は、国の重点支援地方交付金を活用し、LPガス小売事業者に補助金を交付する。県が独自に同様の支援を展開しており、それに準じて実施する。県は8月、または9月検針分の請求時に1契約当たり2100円を上限に引き下げており、市は11月から来年1月までの間の1カ月分を1契約当たり最大1700円を値引く方針。
 消防団員被服等貸与事業は、国の補助金665万円を活用し、団員の高性能防火衣129着を新たに導入する。これにより既存の防火衣を含めて約530着に増え、全団員に占める配備率は約8割に達する見込みとなっている。