気仙の冬の味 消費者へ 酔仙酒造㈱大船渡蔵 「雪っこ」の初出荷式(別写真あり)

▲ 今季の出荷が始まった「雪っこ」の新酒

 陸前高田市の酔仙酒造㈱(金野連代表取締役社長)は『日本酒の日』の1日、大船渡市猪川町の大船渡蔵で冬季限定商品「活性原酒雪っこ」の初出荷式を開いた。今後も商品が消費者に愛され続けることを願うとともに、県外や関東エリアへの出荷も進め、気仙の冬の味をアピールする。また、3日(土)には、陸前高田市高田町で開催される「ほんまる茜市」で、「雪っこまつり」を予定している。(齊藤 拓)

 

 10月1日は、古くは酒造りの年度初めとなっていたことから、日本酒造組合中央会が『日本酒の日』に制定して普及を図っている。
 同社の主力商品である雪っこは昭和45年に誕生。気仙の冬を代表する酒として親しまれており、同社は例年、日本酒の日に合わせて初出荷式を開いている。
 出荷を前に執り行われた醸造安全祈願祭には、役員と従業員約20人が出席。金野社長と杜氏が玉串を奉てんし、作業中の無事故を願った。また、玄関前には新酒の完成を知らせる新たな杉玉(酒林)も掲げられた。
 金野社長は従業員らに向け「健康でなければ良い酒造りはできない。健康管理には十分気をつけて、お客さまにおいしいと言っていただける商品を造ってもらいたい」とあいさつした。
 続いて行われた初出荷式では、県内に出荷する雪っこを積んだトラックを従業員らが拍手で見送り、今季も消費者の手に取ってもらえるよう期待した。
 雪っこは、同日から東北6県で販売が始まった。今月中旬からは関東エリアでも販売される予定で、出荷は来年3月まで続く。9万5000㍑を出荷した昨年に対し、今年は一升瓶5万5000本余りに相当する10万㍑の出荷を計画している。
 金野社長は「雪っこは来春まで熟成させてから飲む人もいるが、今年は当初から口当たりがよくまろやかに出来上がった。出荷を待っていたお客さまに満足いただけるものになったのでは」と話した。
 同社は3日午後2時から6時まで、陸前高田市高田町の本丸公園通りで開かれる「ほんまる茜市」で、「雪っこまつり」を開催する。雪っこの新酒の一杯売り、利き酒、縁日コーナーを予定している。
 問い合わせは同社(℡47・4130)まで。