漁場南下で好転に期待 市魚市場 サンマ船12隻が水揚げ
令和8年10月3日付 7面
大船渡市魚市場で2日、今季初めて市外からの大型サンマ船の入港があり、地元船と合わせて12隻が計47㌧を水揚げした。今季の数量は低調に推移しているものの、漁場が北から三陸海域へ南下し始めていることから、漁業者らは漁況好転に望みをかける。
この日は、同市の鎌田水産㈱(鎌田仁社長)が所有する三笠丸6隻に加え、市外のサンマ船6隻が水揚げ。各船ごとに分けられた魚体を、買い受け人らが見定めた。
先月までは、大船渡や北海道から東へ2昼夜以上離れた公海が漁場となっていたサンマ漁だが、漁場は徐々に三陸海域にも形成され始めており、関係機関の予報では今月下旬から同海域への魚群来遊が見込まれている。
このうち、第十八三笠丸(199㌧)は9月29日から30日にかけて、大船渡から約10時間の沖で操業。髙橋昇司漁労長(67)は「北の海域より水温は良く、サンマ自体も、ものはいいが数量は少ない状況。漁場がもっと三陸へ寄ってくれれば」と懸念する。
この日水揚げされたサンマは、中型の120㌘以上と、中~大型の140㌘以上がそれぞれ4割を占めた。入札の結果、タンク入りは1㌔1400~1010円となった。
同魚市場では昨年9月末時点で、100㌧以上の大規模なサンマの水揚げが計9日あった。一方、今季の水揚げは先月28日の67㌧が最多となっており、三陸海域で形成される漁場での巻き返しに期待がかかる。
髙橋漁労長は「これから小さいサンマが育って漁場へやってくるといいが、それらを外国船に持っていかれないか気がかり。向こうも漁獲が少ないと分かったのか、船の数は減ってきている印象ではある」と話した。





