中心市街地に笑顔と活気 会場の大船渡駅周辺地区 きょうまで産業まつり 「第1期まちびらき」から今年10年 支援を機に出展続ける県外自治体も
令和8年10月11日付 1面
きょう震災15年7カ月
大船渡市産業まつり(実行委員会主催)は10日、大船渡町のJR大船渡駅周辺地区で始まった。東日本大震災後の復興事業で再整備された会場の中心市街地は、「第1期まちびらき」実施から今年で10年を迎え、「大船渡の顔」に定着。まつりには震災支援を端緒に出展している自治体もあり、本年度も自慢の特産品をPRしている。きょう11日で震災発生から15年7カ月。同市の秋を代表する一大イベントは多くの人の笑顔と活気にあふれ、震災を乗り越え、力強く復興したまちをアピールする場にもなっている。11日まで。(高橋 信、7面に関連記事)

千葉豪雨と9月の記録的な大雨に遭いながら産業まつりに出展した千葉県山武市
津波で壊滅的な被害を受けた大船渡駅周辺地区。まつりの初日は、大船渡プラザホテル開業やJR大船渡線BRTなど交通結節点の広場完成に合わせ、平成28年3月に行われた「第1期まちびらき」の日と同様、快晴に恵まれた。
開会式では、実行委員長の渕上清市長が「市内産業と地場産品の魅力を広く紹介し、当市の元気と魅力を発信する大切な機会。ぜひ見て、触れて、味わって、当市の産業の豊かさを感じてもらいたい」と呼びかけた。続いて、イベント開始をにぎやかに告げる恒例の餅まきが行われ、大きな盛り上がりを見せた。
出展者は83事業者。大きな人気を集めるサンマの炭火焼き無料提供と販売コーナーは開始時刻前の朝から列を作り、提供が始まると食欲をそそる香りが広がった。
釜石市の夏目和也さん(38)・結衣さん(34)の夫妻は炭火焼きサンマを味わい、「最高においしい」と笑顔を見せ、「とてもにぎわっていて良い雰囲気。催しもたくさんある」と満喫していた。
銀河連邦・交流都市コーナーには秋田県能代市や山形県最上町など10自治体が出展。震災発生後、大船渡市への職員派遣を機に交流が生まれた大阪府泉佐野市、千葉県山武市もブースを設け、職員らが特産品をPRした。
山武市は8月の千葉豪雨に続き、9月の台風に伴う記録的な大雨で土砂災害や住宅への浸水が発生。死者1人、住宅全壊5棟、半壊37棟など甚大な被害に見舞われた。
この日は同市の小野﨑正喜市長がまつりに駆けつけ、渕上市長や市民らと交流。市議や県議時代に復興途上の大船渡のまちを視察したことがあるといい、小野﨑市長は「市民の笑顔と元気が復興の原動力となっていることを、この素晴らしいまつりを通じて感じた。山武市の復旧・復興へ確かなパワーをいただいた。渕上市長ともこれからさらに友好を深めていこうという思いを共有できた」と話した。
会場では産業紹介、特産品販売各コーナーが設けられ、にぎわいが見られた。屋外ステージでは地元の郷土芸能団体や、震災被災地支援の一環で継続的に大船渡市を訪れている箕面自由学園高校吹奏楽部(大阪府豊中市)の演奏などが繰り広げられた。
産業まつりは昭和53年に始まり、本年度で44回目。従前は盛町の市民体育館を会場としていたが、令和4年度から大船渡駅周辺地区で開催している。昨年度の来場者数は合計で2万5000人だった。
11日は午前10時から午後3時まで開催。キャッセン大船渡フードヴィレッジではキャッセン秋まつり、木造千石船の復元船「気仙丸」展示場ではふれあい展示会が同時開催され、大船渡港野々田ふ頭では釜石海保の巡視船「きたかみ」が一般公開される。






