震災からの葛藤 演劇に 劇団「鼎」と「子どもを守ろうよの会」コラボ あすから竹駒・山猫堂で上演
令和8年10月15日付 7面
気仙を拠点とする演劇集団「鼎」と、北海道札幌市から気仙来訪を重ねる「東日本大震災復興支援子どもを守ろうよの会」(村場踊代表)の演劇公演『えぞりす亭にて2026陸前高田』が16(金)、17(土)の両日、陸前高田市竹駒町の山猫堂で開かれる。原発事故をはじめ震災の影響を受けた人々が抱える葛藤などをテーマにした作品で、来場を広く呼びかけている。(佐藤 壮)
鼎は今年1月に発足し、気仙在住のアオキミユキさん(52)、玉崎コウさん(27)、本間理子さん(28)の3人で活動。陸前高田市のほか、宮城県石巻市や青森県弘前市などで上演を重ね、他団体との共演にも積極的に取り組んでいる。
守ろうよの会は、震災直後から大船渡への慰問を続ける団体。市内の介護施設や三陸町越喜来の震災伝承施設「潮目」などに、子どもや障害者を含む会員が訪れ、太鼓や芸能を披露している。
以前から各団体のメンバー間で親交があり、守ろうよの会が大船渡を訪問する時期に合わせて上演会を企画。東京電力福島第一原発事故を受け、福島から札幌に自主的に移住した守ろうよの会の宍戸隆子さんの脚本作品を演じる。
この作品は、自身の体験をもとに、原発事故の影響を受けた人々の「10年後の時間」を題材としている。さまざまな世代の葛藤を描いた複数のストーリーをまとめたオムニバス作品となる。
出演は、守ろうよの会の堀きよ美さん(56)と高山和也さん(41)、鼎の玉崎さんの3人。構成や演出はアオキさん、音楽は村場代表(38)が担う。
上演を控え、14日には陸前高田市民文化会館で稽古が行われた。舞台配置などを確認したほか、せりふ全体の流れも把握しながら、成功を誓い合った。
アオキさんは「震災の多様な地域性が見える企画だと思う。震災経験がある方々が、別の地域での経験や葛藤を知ることで、つながりや共感が生まれてくる面もあるのではないか。さまざまな方に観劇していただき、泣いたり笑ったりしてもらえれば」と話す。
開演は16日が午後7時30分、17日は午前10時30分。上演時間は、2日間とも1時間20分程度。
料金は、一般が前売り3000円で、当日3500円。25歳以下は前売りが2500円、当日3000円。学生はいずれも2000円。各回25人定員で、小学生未満は入場できない。専用フォーム(別掲QRコード)で受け付ける。
山猫堂の住所は竹駒町仲の沢60。駐車場に限りがあるため、乗り合わせでの来場を呼びかけている。






