齋藤さん(高田第一中3年)最優秀賞に 雫石町でわたしの主張県大会 「扉の向こうへ」と題し発表  豊かな社会への考え訴える

▲ わたしの主張県大会で最優秀賞を獲得した齋藤さん

 令和8年度(第28回)わたしの主張岩手県大会はこのほど、雫石町の中央公民館野菊ホールで開かれ、気仙地区代表として出場した陸前高田市立高田第一中学校3年の齋藤あかりさんが最優秀賞を獲得した。「扉の向こうへ」と題し、豊かな社会に対する自身の考えを訴えたもので、「最高賞に選ばれてうれしい」と受賞を喜んでいる。(三浦佳恵)

 わたしの主張は、次代を担う中学生を対象に、未来への夢や社会に対する意見、希望、日常生活の中で感じたことなどを弁論として表現してもらい、地域社会とのつながりを考え、文化的な資質向上を図ろうと開催。県大会は、県や県教育委員会などで構成する実行委員会と独立行政法人国立青少年教育振興機構が主催している。
 本年度の大会には、県内の各地区大会で最優秀賞に選ばれ、推薦された17人が出場。気仙からは、8月下旬に行われた地区大会で頂点に輝いた齋藤さんがエントリーした。
 県大会で齋藤さんは、4番目に登壇。岩手県が「経済的豊かさ全国一位」と報じられた新聞記事を発端に、豊かな社会のあり方について持論を展開した。
 この中では、医療的ケア児である同居家族や子ども食堂でのボランティア活動を通じ、専門的な医療、制度だけでは救えない「心の孤立」を防ぐ大切さに気付いたとし、聴衆に「『知る』こと」と「できることから始める勇気」を持つよう提案。周囲にある「点」の取り組みを地域の一員として「面」で支える社会、誰も独りにしない社会の重要性を訴えた。
 「地区大会よりも緊張感のレベルが違った」と、張り詰めた空気を感じながら舞台に立った齋藤さん。当日は声の調子が少し悪かったというが、「開き直って、声のトーンを下げないことを心がけた。何点か伝えたいポイントを絞り、聴く方々の心に残るように工夫、強調した」と、夏休み中から続けてきた練習の成果を発揮しながら、豊かな表現力を交えて発表した。
 最優秀賞に選ばれ、「発表者の人数も多く、主張も素晴らしかったので、まさか自分とは思わずびっくり。発表はよくできたと思ったので、最高賞を獲得できてうれしかった」と喜ぶ。
 地区、県それぞれの大会への参加で得たものも多かったといい、「表現力や挑戦する力が磨かれ、一つ一つに集中しながら取り組む点が鍛えられた。この経験を生かしながら、いろいろなことにチャレンジしていきたい」と力を込めた。