利用高校生から好評の声 高田高─世田米間 帰宅乗合タクシー実証運行
令和8年10月23日付 7面
住田町は、町内から陸前高田市の県立高田高校に通学する生徒を対象にした「帰宅乗合タクシー」の実証運行を行っている。平日夕方に同町世田米行きのジャンボタクシーを運行し、部活動などで公共バスの運行時間外まで学校で過ごす生徒らの〝帰宅の足〟をサポート。開始から1カ月がたち、利用生徒からは好意的な反応が寄せられている。(阿部仁志)
実証運行は、町の「地域公共交通事業計画」の事業2「安心して通学できる交通環境をつくる」に沿い、国の「『交通空白』解消等リ・デザイン全面展開プロジェクト(「交通空白」解消タイプ)」の補助金を活用して実施。町内在住者で気仙の高校に通う生徒のうち約6割が高田高生であることから、同校の生徒を対象にしている。
町によると、高田高に通う生徒が普段利用する住田行きの公共バスは、最終便が午後5時29分で、6時まで部活動を行うと間に合わなくなるという。こうした事情もあり、帰宅乗合タクシーを運行し、より充実した高校生活の一助とする。
実証運行期間は先月14日から来年3月末までとし、同市から委託を受けた㈱気仙タクシー(陸前高田市)が運行を担っている。平日の午後7時に同校付近の夢アリーナたかた駐車場を出発し、同町世田米の世田米駅地内まで走る。1乗車500円とし、運行ルート上であれば、途中下車も可能とする。
乗車予約は、スマートフォンで操作できるLINEアプリから可能。事前に利用登録を済ませた生徒や保護者が、乗車予定日の前日までに予約するシステムとなっている。
19日は、同町上有住から通う佐藤祐人さん(1年)が、部活動帰りに乗合タクシーを利用。世田米駅で、迎えに来た親の車に乗り換えて帰宅した。「親の負担のことを考えたりすると、乗合タクシーがあって本当によかったと思うし、感謝している。これからも利用したいので、ぜひ継続してほしい」と話していた。
町住民税務課生活環境係によると、開始から1カ月余りたった20日現在の利用人数は延べ18人。実証運行期間中の利用状況に加え、生徒や保護者、運行事業者などの意見も踏まえ、運行の継続や内容の改善について検討を重ねる方針だ。
及川公章同係長は「乗合タクシーの運行により、生徒がバスの時刻を気にせず部活動に打ち込むことや、保護者の送迎負担の軽減などにつながればうれしい。まだ利用していない方にもぜひ一度利用していただき、感想や意見をうかがいたい」と語る。






