節目の20回 雨の中盛大に 横田あゆの里まつり 食と買い物、交流で活気

▲ 20回の節目を迎えた「横田あゆの里まつり」。ジャンボのり巻き作りでは、住民らが協力して完成させた

 陸前高田市横田町の「横田あゆの里まつり」(実行委員会主催)は25日、同町の川の駅よこたで開かれた。新型コロナウイルス禍における4年間の中止を乗り越え、今回が20回の節目。同日はあいにくの雨に見舞われながらも、気仙川産アユの塩焼きや横田名物「カニのふわふわ汁」など郷土料理の販売、野菜、果物の詰め放題、地域の芸能といった多彩なプログラムが展開され、多くの来場者らが食と買い物、交流を楽しんだ。(菅野弘大)

 

 実行委は、横田地区コミュニティ推進協議会(及川昇会長)を中心とする町内関係団体で構成。同まつりは、地域活性化と産業振興の推進を目的に毎年開催しており、令和2~5年度はコロナ禍で中止したが、6年度に再開した。
 この日は朝からぐずついた天候となったが、会場には開始時刻から多くの地域住民らが足を運んだ。会場には各ブースのテントが張られ、同まつりの名物となっているアユの塩焼きのほか、カニのふわふわ汁、焼き鳥、焼きそばなどの料理を販売。旬のリンゴやジャガイモ、タマネギ、ピーマンといった農産物も並び、来場者が生産者との交流を楽しみながら品定めする様子も見られた。
 アトラクションは、横田保育園児のかわいらしい鼓隊演奏で幕開け。横田小学校4~6年生は伝統の若竹太鼓を披露し、イベントに花を添えた。
 太鼓を演奏した横田小の伊藤陸さん(6年)は「まつりでの小学校最後の太鼓演奏で、力いっぱいたたいた。たくさんの人に見てもらえてうれしいし、まつりもおいしい料理がたくさん販売されていて、これからもずっと続いていってほしい」と願いを込めた。
 同町栄養三色研究会による長さ約10㍍のジャンボのり巻き作りは、住民らも飛び入り参加し、20人以上で息を合わせて1本ののり巻きを仕上げた。祝いの餅つきでは、子どもからお年寄りまで幅広い世代が餅をつき、のり巻きとともに小分けにして振る舞われた。雨脚が強まり、肌寒さを感じる中、横田町産野菜をふんだんに使った豚汁の無料サービスも行われ、来場者が冷えた体を温めた。
 バンド演奏やボランティアらによるソーラン演舞に続き、約240年の歴史を持つ舞出鹿踊が勇壮な舞を披露。地元出身の調理師・斉藤勝敏さんがイベント開始時刻から制作を進めていた氷彫刻の完成作品もお披露目された。
 会場ではこのほか、かかしコンクールや大きなカボチャの重さ当てイベントも実施。来場者らがそれぞれ投票した結果も発表され、カボチャの重さ当てでは、ニアピン賞となった参加者に景品が贈られた。
 同駅内では、町民や横田小児童らによる絵画、書などの作品が展示され、「芸術の秋」の雰囲気を演出。市健康づくり推進協議会と市による「健康まつり」も同時開催され、血管年齢測定やブースでの健康相談を受け付けた。
 フィナーレは餅まきで盛大に締めくくり、来場者や出店者らが笑顔を広げた。
 及川会長(76)は「雨の中での開催は残念だったが、人もそれなりに集まって良かった。あゆの里まつりは、横田で最大規模のイベント。高齢化が進む状況ではあるが、住民らが集まって会話をしたり、楽しく過ごせるような行事をこれからも続けていきたい」と見据えた。