気仙は10㌔平均5万9463円 11月分アワビ事前入札会 前年同期から微増 県漁連

 県漁業協同組合連合会は27、28の両日、本年度第1期(11月分)のアワビ事前入札会を開いた。気仙地区からは5漁協が上場。水揚げ予定数量は合計で、前年同期を上回る18・15㌧。10㌔当たりの平均価格は5万9463円と、前年同期の5万7822円から微増した。第1期の漁は11月1日(日)に解禁され、気仙では5漁協すべてが開口を予定する。
 気仙地区分の入札は27日に行われた。5漁協合計の水揚げ予定数量は前年同期比で2・95㌧増、10㌔当たりの平均価格は1641円上昇した。平均価格の最高値は吉浜漁協(専属)の6万3200円。前年同期の最高値から600円下落した。
 令和以降の気仙地区の第1期入札結果の平均をみると、元年は前年から続く不漁傾向の影響で11万円台に高騰。2年は新型コロナウイルス禍の影響もあり、7万円台まで低下した。
 3、4年には再び価格が上昇したが、福島第一原発の処理水海洋放出を受け、主な輸出先だった中国では、政府が5年8月以降の日本産水産物の輸入を停止し、6年の価格は5万円台まで下落。昨年は6月に条件付きで一部輸入再開が発表されたものの、11月に再び事実上の輸入停止措置が発動された。
 昨年の漁況は、11月は好調を維持したものの、12月は荒れた海況で出漁が限られる浜もあった。県全体の水揚げ数量は前年比12・9㌧増の71・4㌧と前年から持ち直したことで、金額も前年を約5900万円上回る4億3600万円まで伸びた。輸入停止措置による単価安が続いている中、数量でカバーする結果となった。
 昨年の気仙沿岸の漁獲実績(1号品)は数量が前年度比48・9%増の12・54㌧、金額は同41・5%増の6862万円だった。
 県漁連の担当者は「輸入停止措置の影響が大きいほか、輸出先の香港でもアワビの在庫に余剰が生じているようだ。海は以前より水温が1、2度ほど低く、昨年にしけで出漁できなかった浜でも漁ができれば、望みはあるのではないか」と話す。
 12月1日(火)からとなる第2期分の入札は、11月30日(月)に行われる予定。気仙地区の漁協ごとの第1期分入札価格(10㌔当たり)、予定水揚げ数量、口開け回数は次の通り。
 【広田湾漁協】
 ▽気仙=5万1910円、0・15㌧、1回
 ▽小友只出=5万3910円、0・3㌧、2回
 ▽広田1区=5万6800円、1・5㌧、2回
 ▽広田2、3区=5万8000円、各1・5㌧、各2回
 【大船渡市漁協】
 ▽末崎=5万6800円、1・5㌧、1回
 ▽赤崎=6万0800円、1・6㌧、2回
 【綾里漁協】
 ▽1区=6万3000円、1・6㌧、1回
 ▽2区=6万3000円、1・5㌧、1回
 ▽3区=6万0000円、0・9㌧、1回
 【越喜来漁協】
 ▽専属=5万5200円、1・3㌧、1回
 ▽入会=5万7200円、0・8㌧、1回
 【吉浜漁協】
 ▽専属=6万3200円、3㌧、2回
 ▽入会=5万7200円、1㌧、1回