飲食店の〝開拓〟楽しんで 市内22店舗が参加 「魚はしご酒」を初開催(別写真あり)

▲ 参加者が新たな飲食店との出合いを楽しんだ「大船渡魚はしご酒」

 大船渡市の大船渡青年会議所(中村志穂里理事長、大船渡JC)と県飲食業生活衛生同業組合大船渡支部(千葉武継支部長)による「大船渡魚はしご酒」は29日夜、大船渡町のキャッセン大船渡周辺で開かれた。夜に営業する飲食店などの集客が落ちている状況の打破を目指し、店舗を巡って飲食を楽しむ回遊型イベントとして企画。幅広い世代の来店者が、まだ行ったことのない店舗を〝開拓〟し、新たな出合いを楽しんだ。
 同市の飲食業界などは、東日本大震災の復興特需の収束、新型コロナ禍、物価高騰による影響が長く続いている。これを受け、大船渡JCの「ひとまち紡ぐ委員会」(中村亮太委員長)が、誘客促進とにぎわいの創出を目的に、「三陸魚(うお)バル~今夜は回遊ギョ~」と銘打って初めてイベントを開催した。
 同日は、一般社団法人大船渡地域戦略(志田繕隆理事長)なども協力し、飲食店22店舗が参加。同法人の地域循環ポイントアプリ「大船渡さんぽ」を使用し、3枚つづりのチケットで三つの店舗を巡れる企画とした。
 参加者はくじを引いて指定された1店舗目に加え、各自で2店舗を選択。メインターゲットの若年層をはじめ幅広い世代が、まだ行ったことのない飲食店を訪れ、それぞれお気に入りの店舗を探した。
 キャッセン大船渡の千年広場付近では、飲食店による屋台も設置された。開催中は気温が10度前後まで冷え込んだ中、来店者らはこたつやストーブにあたりながら、温かいおでんや熱かんのほか、サンマなどの地元食材を使ったメニューを楽しんでいた。
 中村委員長は「昔の大船渡を知る住民からは、夜はもっと人がまちを歩いていたと聞いている。飲食店からは平日夜の集客が悪いという声が上がっているので、少しでも力になれたら」と話した。
 出店も行った千葉支部長は「人と人をつなぐのも飲食業の役目。全国的な〝二次会離れ〟が進んでいるので、飲食後にもう一軒立ち寄るという流れを再びつくり、出合いの機会を増やしたい」と展望を語った。